たにこ "死んでしまう系のぼくらに" 2025年12月13日

たにこ
たにこ
@chico75_11427
2025年12月13日
死んでしまう系のぼくらに
私達は言葉の為に、生きているわけではない。意味の為に生きているわけではなくて、どれも私達の為に存在しているものなんだ。(あとがきより) 死と愛と孤独と希望とetc…をごちゃ混ぜにして最果さんの言葉にのせて紡がれている感覚がする。嫌いだけど好き、孤独を感じるけど愛されてる、矛盾してるようでしてないような、そんな複雑な感情を詩として表現されている。 人の感情は千差万別で複雑で、誰1人全く同じ感情なんてない。それが良いのかもしれない。
たにこ
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@chico75_11427
印象に残った詩↓ 大切なものが死んだあとの大地はすこし甘い匂いがする ベランダにあったはずの蝉の死骸がなくなっていて 生き返ったのかなとご飯を食べながら平然と思う 精神の健康なんてどこにもないよって知っているのは私だけ 悲しいことを泣き叫ぶ以外の方法を もっている生き物に生まれたかった <線香の詩> ぼくに生きてほしいと思ってくれるひとが いなくなった夜に 台所で 冷蔵庫を開けて 牛乳をありったけ飲んだ ぼくに生きてほしいと思ってくれるひとがいない世界で 今も母親の牛が 子どもにお乳を飲ませている みんなを愛する博愛なんて信じないけれど だれかがだれかに贈った愛を おろかに信じてしまうのは ぼくにも母がいたからだろうか <冷たい牛乳の詩> 女の子の気持ちを代弁する音楽だなんて全部、死んでほしい。 いろとりどりの花が、腐って香水になっていく。 私たちが支配したいのは他人の興奮だなんて、 どうしてみんな知っているの。 豊かな化粧品・洋服。私たちは誰にもばれないよう、 獣に戻りたかった。 うすぎたない匂い。火事にとびこんだらすぐに、 裸にならなきゃいけない。そう習った夜。 死ぬな、生きろ、都合のいい愛という言葉を使い果たせ。 <香水の詩>
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