
ゆらゆら
@yuurayurari
2025年12月13日
小僧の神様・城の崎にて
志賀直哉
読み終わった
大正6(1917)〜15(1926)年発表の作家・第二期の18篇を収めた短篇集。読書会で「小僧の神様」を読んだのを機に初めて志賀直哉をまとめて読む。
「小僧〜」は、読書会で読んだからか、余計に“善/偽善”とは、と考えさせられたし、最後の段落は、小説って自由だなと。
時代物の「赤西蠣太」は菓子好きの“醜男”で将棋好きという人物造形も良くて、シンプルに面白かった。お伽話風の「転生」は落語になりそう。
「焚火」「城の崎にて」は文章も良いし、暗く静かな感じが好ましかった。これが志賀直哉の大きな魅力の一つなんだなと。
「佐々木の場合」「好人物の夫婦」や山科四部作など、男女や夫婦の話では、褒められたものではないはずの、男の正直なのか開き直りなのか、内面告白が清々しさすらあるくらい。
いつか『暗夜行路』と『和解』も読みたいな。

