小僧の神様・城の崎にて
20件の記録
ゆらゆら@yuurayurari2025年12月13日読み終わった大正6(1917)〜15(1926)年発表の作家・第二期の18篇を収めた短篇集。読書会で「小僧の神様」を読んだのを機に初めて志賀直哉をまとめて読む。 「小僧〜」は、読書会で読んだからか、余計に“善/偽善”とは、と考えさせられたし、最後の段落は、小説って自由だなと。 時代物の「赤西蠣太」は菓子好きの“醜男”で将棋好きという人物造形も良くて、シンプルに面白かった。お伽話風の「転生」は落語になりそう。 「焚火」「城の崎にて」は文章も良いし、暗く静かな感じが好ましかった。これが志賀直哉の大きな魅力の一つなんだなと。 「佐々木の場合」「好人物の夫婦」や山科四部作など、男女や夫婦の話では、褒められたものではないはずの、男の正直なのか開き直りなのか、内面告白が清々しさすらあるくらい。 いつか『暗夜行路』と『和解』も読みたいな。

-ゞ-@bunkobonsuki2025年11月22日「志賀氏は、その創作の上において決して愛を説かないが氏は愛を説かずしてただ黙々と愛を描いている。」 菊池寛がこう評したように、志賀直哉の短編には愛に関する話——それも不倫——が多い。それにも関わらず読み手にいささかの不快も起こさせない。 他の作家が描けば人間の闇をどす黒く描いたサスペンスになるものを、あくまでも穏やかに解決させる志賀直哉の構成と文章は、凸凹の心を平らに均してくれる。


















