ユメ "やりなおし世界文学" 2025年11月10日

ユメ
ユメ
@yumeticmode
2025年11月10日
やりなおし世界文学
津村記久子さんが、タイトルは知っているが実は読んだことがないという古典名作を読み解いてゆく書評集。古今東西の世界文学92作が紹介されている。 恥ずかしながら、私は日頃あまり古典文学に手を伸ばすことをしない(取り上げられている作品のうち、読んだことがあるのはおよそ10分の1程度だった)。その主たる理由が、物語がとても遠い出来事のように感じられて没入しにくいということなのだが、津村さんは登場人物たちを自由に身近に引き寄せながら読んでおられ、古典をこんなにのびのびと楽しめるのかと目から鱗だった。同時に、物語の普遍性を鋭く捉えた深い解釈に感服させられる。 津村さんの筆にかかると取り上げられている全92作どれも気になってくるのだが、中でもアガサ・クリスティーの『パーカー・パイン登場』と、チャールズ・ディケンズの『荒涼館』が読みたくなった。 また、レイ・ブラッドベリの『たんぽぽのお酒』と、P.L.トラヴァースの『風にのってきたメアリー・ポピンズ』を再読したくてうずうずしている。再読を促してくれるのもまた、すぐれた書評の証であるように思う。
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