まくら "悲しみよこんにちは (新潮文..." 1900年1月1日

まくら
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@-pillow-
1900年1月1日
悲しみよこんにちは (新潮文庫 サ 2-1)
主人公にまったく感情輸入できなくて、少しイライラしながら読み終えた。でも、2、3日してからぽつぽつと分かるところが浮かんできたような作品。大人の多面性みたいなのを理解できない子供にとって、信頼していた大人の知らなかった未熟な部分を見るというのは裏切られた気持ちになるだろうし、大人を同じ弱みのある人間と捉えられない気持ちも分かる。一方で、大人の、子供の前では大人でいたいという気持ちも、子供に隠していた部分を無理やり暴かれてしまった悲しみも少し身に覚えがあるなと思った。
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