
よろこびイサンディ
@yorocobi_isandy
2025年12月14日

ライプニッツ
下村寅太郎
読み終わった
ライプニッツなる天才哲学者は、余命幾ばくもないスピノザと瞬間的な交流があった。
そして、ドイツ観念論の祖であるカントもライプニッツの著作に感化されている。
スピノザの後にあって、カントの前にある万学に通じた哲学者こそ、ライプニッツだった。
彼の人生は決して不遇を極めていた訳ではないが、生前に出版された本は『弁神論』のみであった。
彼の思想の大部分は千人超を数える文通相手との手紙に残されている。
神の存在が色濃く残っていた時代の思想であり、また、実現こそしなかったが、カトリックとプロテスタントの融和を望む構想を練っていた。
数学者としての功績も多分にあり、それ故、数理哲学や科学史等の著作のある下村寅太郎が題材として選択したものと思われる。
『モナドロジー』についての記述は、手を変え、品を変えと言った具合に様々に説明が為されていて分かり易かった。
『普遍数学』の辺りは正直に言って、よく分からなかった。
西洋哲学史の大局的な流れが理解できていない中で本書を読むことは、自戒を込めて、あまり勧められることではなかった。
大きな流れを理解した上で取り組むべき書物だった。
いつか戻ってきたときに理解できていればいい。