
みっつー
@32CH_books
2025年12月14日
調査する人生
岸政彦
読み終わった
「おもしろー!」と「疲れたー!」がずっと右往左往しているような読書体験、というか講義だった。
大学で社会学を学んでいたのだけれど、全く身になっていなかったので、「社会学を研究し続けてる人ってどんな人なんだろう」という気持ちで読んでみた。
著者を含む対談相手は「フィールドワーカー」という、調査対象を決めて、その人たちの人生や生活を研究している人たちのことで、その人たちのお話が対談形式で書かれていて、とても興味深かった。
何度も話に出てきたのが「エモくならないように」「ドラマチックになり過ぎないように」「消費されてしまう」という文言で、調査したことを論文や、本に書くにあたって、あくまでも美化したり、人の人生を慎重に伝えなくてはいけない立場なんだなぁと感じた。
沖縄のヤンキーについて調査している方のお話は、女性に対して暴力を奮ってしまうような加害者側の方に対して、その暴力性がダメなことだということは理解しつつも、「いくらでも話は聞いてやる」というスタンスを保っている。
とても熱くて、だけど、本当に難しい立場だなぁと感じる。
自分の倫理や、意見を持ちながらも、完全に味方なわけでもない。
あくまでも調査でありながらも、そのコミュニティに対して全力で取り組む姿をもっと学びたいと思った。
興味深そうな本がたくさん紹介されていたので、そのうちそちらも読んでみたいな。