にょろぞう "横浜駅SF(1)" 2025年12月14日

横浜駅SF(1)
横浜駅SF(1)
柞刈湯葉,
田中達之
人生初東京へ向かう電車の広告で知った本。 自動改札、エスカレーター、連絡通路、どれも知っている単語のはずなのに作中での挙動が知らないものすぎて脳が何回かバグを起こしていた。 ある日突然少しだけ世界線のズレた世界に放り出された人の感覚を少し体験できた気がする。 話の方は簡潔な文章でサクサクと澱みなく進んでいった。個人的には、どこか撓んだ狭い世界で生き続けてきた主人公がエキナカを知り、広がった世界で導き出した答えをもう少し見届けたかったなと思った。 主人公がエキナカで自我を萌した瞬間終わった印象だった。 日本を横浜駅で覆うゲームが出たらかなりやってみたい。
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