
森々
@mori_hkz
2025年12月15日

聖なるズー (集英社文庫)
濱野ちひろ
読み終わった
興味深いノンフィクションだった。
動物性愛者(ズー)とともに寝食を共にし、彼らにとって動物とは、平等とは、愛とは、性行為とはを考察していく本書は自分の世界を広げるにはうってつけだった。といってもかなりニッチな範囲だとは思うが……。
300ページあるなしでかなりの情報量だった。精神科医の精神異常だとする立場や、直接彼らに会い話を聞き「個人」として考える筆者との立場、両方とも理解できる。しかし、心の部分では、知的で保守的な彼らを応援したいと思う。
特に記憶に残る部分↓
「セック⚪︎の話題はセンセーショナルだから、みんなズーの話を性行為だけに限って取り上げたがる。だが、ズーの問題の本質は、動物や世界との関係性についでの話だ。これはとても難しい問題だよ。世界や動物をどう見るか、という議論だからね。ズーへの批判は、異種への共感という大切な感覚を批判しているんだよ。誰を愛するか、何を愛するか。そんなことについて、他人に干渉されるべきじゃない」
「いい関係においては、愛とセック⚪︎は一致するんだと思う」
「身体のオーガズムと、頭のオーガズムがあると思う。セック⚪︎が前者で、愛が後者じゃないかな」
