
やえしたみえ
@mie_e0125
2025年12月15日
読み終わった
再読
@ 自宅
数年ぶりに再読。面白く読めた!
神という言葉に尻込みする読者もいるかもしれないが、ちゃんとブルーバックスらしい本である。天地創造という一つのテーマに基づいた人類の歩みについて、地動説と天動説の話からホーキングにいたるまでの科学史を流れるようにスルッと飲み込める。そこに「神」というエッセンスが加わることで、科学者たちの人間性にも迫っていけるのだ。その過程で様々な理論についての説明も出てくるが、高校科学を全部忘れ去った私でも読めるのでわかりやすいと思う。
初読時、若かりし頃の私は、著者や一部の科学者の思想はわかったけどいまいちタイトルの問いに答えられてない気がしてモニャモニャしていたのだが、そんなことはない。著者はちゃんと主張をしている。単に当時の私が彼とほぼ同じ考えだったために、新鮮味を感じず、物足りなさを感じてしまっていただけだ。けれど、きちんと自分の信仰と向き合っている今は、同じ信仰を持つ兄弟が、この日本における科学と宗教にまつわる大きな偏見に対して投じた一石として、高く評価する。
本当に個人的な話だが、高校時代、まだカトリックの信仰は持っていない頃、同級生の無神論者(とさえ呼びたくない、単に宗教や神についてまともに考えたことがない人間)の「この学校(※理系の高校だった)にいて神を信じてる奴とか意味不明でしょw」という趣旨の発言(文脈は忘れた)に本気でイライラして、Twitterの裏垢で1時間ぐらい愚痴っていた(気が狂っている?)
そのイラつきを胸に抱えたまま、彼らに反論できる何かがある気がして、この本を手に取った。しかし、当時の私は、この内容を理解できるのはやはり真剣に神の存在を考えたことのある人間だけであり、あの同級生のような人間には何も響かないだろう、と勝手に意気消沈してしまった。
あと、私は幼い頃から科学と神は矛盾しないという強い信念のもとに生きていたので、「科学vs宗教」といった既成概念に囚われた人に向けて書かれている語り口そのものが、ああ、こんな本を出さなきゃいけないほど、こんな説明をしなければならないほど、あの同級生みたいなのがこの国には大勢いるのだ、と思わされて、ムカムカしながら読むことになったのも良くなかった。信仰がないうちからなんでそんなに怒ってるの?尖りすぎ。
けれど、大人になって丸くなると、そういった人にこそ宣教が大事だし、あの同級生には響かないかもしれないけど他の人の固定観念を変えられる可能性はあるよなと思えてきて、良い本だなぁと思えるようになった。売らなくてよかった。


