kirakira30 "ロッコク・キッチン" 2025年12月15日

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@kirakira30
2025年12月15日
ロッコク・キッチン
〈武内:星空の話なんです。普通は、明るいときにものが見えるけど、星だけは違って、暗いときに見える。それが、僕ら自身と重なる感じがしています。例えば、頑張って、頑張って、いい大学とかいい会社とか、キラキラした場所に行けば行くほど、自分自身が輝いていることが見えなくなる。だから、時に僕たちには暗闇が必要なんだと思う。これから復興していくこの場所では、人が集まれる場所とかが重視されるんだろうと、そうじゃなくて、ひとりになれる場所も必要な気がして……。〉p258 〈暗い空の下だからこそ、輝きを取り戻せる場所。ひとりになれる場所〉p260 〈武内:やっぱり震災があって、原発事故があって避難をして、という経験って、どうしてもいろんなときに思い返すできごとで。でもそれに対して、なんでしょう、例えば、じゃあ原発はない方がいいとかを端的に言い切ることが難しくて。何がいいのか。何が正解なのか。色々考えるんですけど。そのなかで、そこ(福島第一原発)で仕事をされていれ方たちもいる。そういう人たちはどうやって毎日を過ごしているのかな、何を考えて、何を見ているのかなと思うようになって。〉p260 どの章も、そして、ここで川内さんたちが出会った方たちは皆さん、多種多様に人間ぽくて、「辛い体験をした人」とか「かわいそう」とか「被災者」と括られることを拒む、一筋縄ではいかない、福島の記憶は簡単にカテゴライズできない多様で複合的で割り切れなくて、とても重奏的な経験と今があることに気づかされてきた。でもこの、「17 星空のクラムチャウダー」が私にはずしりときた。圧倒される。武内さんの言葉、そして、「読書屋 息つぎ」があることの尊さのようなものを。とてもとても大切なことを問いかけられている気がする。 「読書屋息つぎ」さん、暗くて、寒くて、でも温かそうなその場所にいつか行ってみたい。 忘れているつもりはない、気にかけているつもりでも、いろいろなことが鈍感になってきている。今、改めて、福島、そして宮城、岩手を歩いてみたいと思う。いつかではなく、必ず。
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