もぐもぐ羊 "水曜生まれの子" 2025年12月15日

水曜生まれの子
水曜生まれの子
イーユン・リー,
篠森ゆりこ
「非の打ちどころのない沈黙」 二度しか会ったことのないジジイから毎年そのジジイの誕生日月にメールが送られてくる関係って何?と思ったらすごくキモいジジイだった。 19歳のミンに自分の息子の花嫁候補として息子本人ではなくジジイ(この時はまだジジイではないかも)が会いにきて、仲人の家で二人きりになり、不自然な接触をしたり自分の権威を振りかざすようなことを言ってミンをしらけさせ、英語のレッスンをしてやるから連絡しろとか、実にキモい。 中国に住んでいるミンがアメリカに住んでいるジジイの息子と結婚すればミンはアメリカに行けるので、ミンが自分の言いなりになると思ったようだ。 その後、ミンが別の男性と交際をはじめた頃に家を訪ねてきてその交際を咎めたり、さらに数年後(ミンは結婚してアメリカに住んでいて子どももいた)ジジイが実家を訪ねてミンの連絡先を聞き出し、そこから毎年メールが来る。 ずっと返信せずに沈黙をまもっていたミンがラストにジジイ宛てのメールの返信に書いた言葉は原文では何だったのか気になる。 ジジイの中ではミンは二十歳そこそこの若い女のままだけど実際のミンは40代の中年女性なのだからガツンと言ってやればいいのである。 「母親に疑わせて」 中国の内モンゴル自治区出身で舞踏団の団員だった両親がアメリカ公演中に亡命して、サンフランシスコで中華料理店を開き、アメリカンで生まれたのが主人公のナラントゥヤー。 彼女がパリのレストランで目撃したよくしゃべる居丈高な男がドナルド・トランプで脳内再生されてちょっとウケてしまった。 多分「非の打ちどころのない沈黙」でトランプ支持者の夫が感じ悪いなと思いながら読んでいたことや共和党支持者(トランプ支持者)だと学校でいじめられるまではいかなくてもクラスメイトから避けられるかもしれないのが今のアメリカなのかと思った(州によって違うだろうけど)
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