阿部義彦 "隆明だもの" 2025年12月16日

阿部義彦
阿部義彦
@xtc1961ymo
2025年12月16日
隆明だもの
隆明だもの
ハルノ宵子
これは前から気になっていつか読みたいと思ってた。古本で安く買えてラッキーでした。隆明さんの娘はばななさんばかりが有名で、長女のハルノ宵子さんを知ったのは幻冬舎の「それでも猫は出かけていく」でこの本は猫好きの自分にとってもバイブルの様な存在でした。この本では吉本隆明全集の月報として、宵子さんが書いたものを中心に、姉妹の対談、宵子への独占インタビュー等盛り沢山の内容。隆明さんの思想的な本は私もかじったけど、正直解りませんでしたが、猫エッセイの「フランシス子へ」は分かりやすく親しみがもてました。何よりも大学の先生などの定職には一切付かず、筆一本で家計を担った上に、娘二人の弁当まで作り、長女の宵子さんが学校をサボってるのも、黙って見逃した、という所に私はジンと来ました。またお母さんがこんなにも難儀で怖い人だとは。娘が「赤い羽根共同募金」に協力したのを、フフンとせせら笑い、「何か良いことをしているときは、ちょっと悪いことをしている、と思うくらいがちょうどいいんだぜ」と言う言葉。こんな事娘の前で言えるのは、やはり只者では有りませんで。一家のなかに、思想家、歌人、漫画家、小説家が呉越同舟していた、バラバラだけど一心同体の記録の数々。面白すぎた。
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