隆明だもの
15件の記録
ゆーき@yuuuuuki2026年6月26日p27「何か良いことをしているときは、ちょっと悪いことをしている、と思うくらいがちょうどいいんだぜ」(中略)どんなに“善いこと”でもたとえNPOでも、集団で行った場合それは“悪いこと”に転じてしまうのだ。 p28父に刷り込まれたのは、「群れるな。ひとりが一番強い」なのだ。 p29家を継ぐのは長兄ではなくていいーという風習が、南方の海洋民族の血を引く天草の人々には、なんとなく残っているからかもしれない。なぜなら早くに海に出る長兄の方が、海難事故などで先に死ぬ確率が高かったからなのだろう。 p45私や妹だって、父の著作には何度も傷つけられた。事実誤認はもちろん、やはり家族のことに触れると、どうしたって父親目線・夫目線という“バイアス”がかかるのだ。 p160私も妄想がひどかった頃に父に、ナイショで(信頼している)精神科の先生に相談に行き、薬を処方してもらったことがある。しかしそれ以上踏み込んだことは決して書くことはない。これは家族として、墓場まで持って行く問題なのだ。あなたの家にだって、あるはずだ。本当に死ぬまで抱えていかねばならない“闇”が。 妹は本当に文章が自在なので、読ませたいところにめっちゃ力を入れて、目をそっちに引かせて、書けない部分は書かないー真実を書いているのにフィクションという手を使う。さすが年季入っているなぁーと、感心する。 (中略) ーってな訳で、この話はフィクションです。 p200でも、物を書こうとか絵を書こうとかって、本当に楽しい家庭に育った人は思うはずないだろうから。当然だと思います、母が怖いくらい。 p215その頃友達とテニスに行く約束をしていたのですが、お母さんのことがあるからやめるねと話したら、お父さんが「いやいや、こういうつらいときは楽しいことやめちゃダメだ」って言ってくれたのが印象的でした。
inoue kaori@inoue_track2026年6月7日読み終わったばななさんのお姉さん目線の、隆明さんをはじめとした家族のエッセイ。 お姉さんの文章はおもしろいし優しいし、お母さんに反対されながら飼い始めた猫のおかげで自立できた話もあるし、お母さんの俳句は鋭いし、安直に誰が悪いなんてとても思えない、ただただ吉本姉妹に少しでも安らぎが訪れますように……
noko@nokonoko2026年1月15日買った読み終わった心に残る一節「何か善いことをしているときは、ちょっと悪いことをしている、と思うくらいがちょうどいいんだぜ」と言うのは、父の言葉だったと思う また、これは絶対社会正義だからと、同調圧力を振りかざす世間の空気からも"ひとり"であらねばならない 父は、自分たちこそが"絶対善"、それ以外の考えは、絶対に"悪"と言う理念から徒党を組み、活動することを最も嫌った

阿部義彦@xtc1961ymo2025年12月16日読み終わったこれは前から気になっていつか読みたいと思ってた。古本で安く買えてラッキーでした。隆明さんの娘はばななさんばかりが有名で、長女のハルノ宵子さんを知ったのは幻冬舎の「それでも猫は出かけていく」でこの本は猫好きの自分にとってもバイブルの様な存在でした。この本では吉本隆明全集の月報として、宵子さんが書いたものを中心に、姉妹の対談、宵子への独占インタビュー等盛り沢山の内容。隆明さんの思想的な本は私もかじったけど、正直解りませんでしたが、猫エッセイの「フランシス子へ」は分かりやすく親しみがもてました。何よりも大学の先生などの定職には一切付かず、筆一本で家計を担った上に、娘二人の弁当まで作り、長女の宵子さんが学校をサボってるのも、黙って見逃した、という所に私はジンと来ました。またお母さんがこんなにも難儀で怖い人だとは。娘が「赤い羽根共同募金」に協力したのを、フフンとせせら笑い、「何か良いことをしているときは、ちょっと悪いことをしている、と思うくらいがちょうどいいんだぜ」と言う言葉。こんな事娘の前で言えるのは、やはり只者では有りませんで。一家のなかに、思想家、歌人、漫画家、小説家が呉越同舟していた、バラバラだけど一心同体の記録の数々。面白すぎた。






SUIREN@erugus2025年12月4日読み終わったいつも下着姿の父がしっかり服を着込み玄関の石のたたきに転がっているのを見て、「こいつはー野垂れ死につもりで出て行こうとしたな」と直感する娘。家族全員凄い人。








