
ジクロロ
@jirowcrew
2025年12月16日
ムーミン谷のひみつ
冨原眞弓
ちょっと開いた
「どうしてこいつらは、ぼくが放浪するままにさせといてくれないんだ。旅の話なんかしたら、すべてぶちこわしじゃないか。話してしまうと、旅そのものはどこかへ行ってしまう。そんなこともわからないのかなあ。じっさいはどうだったかと思い出そうとしても、自分のした話しか思いだせなくなってしまうっていうのに」
(『スナフキン』)
人に伝えるために使った言葉により、旅の一部が切り取られ、それが自身にとっても全部となってしまうこと。言葉にならなかった旅の大部分が、自分のもとを離れてゆくこと。
スナフキンは旅を語らない。
旅を歌にする。そして歌を旅にする。
「放浪」とは、人やものや言葉から離れ、
旅とひとつになること。
前者への依存をやめ、後者に身を委ねること。




