
紬
@tsumugu
2025年12月16日
告白
湊かなえ
読み終わった
audible
湊かなえさんにすっかりハマっている。
人と人のちょっとした気まぐれや思いつきが絡み合い、響き合い、思いもしない、恐ろしい事態へとつながっていく。
でも、よくよく考えれば、私たちの人生を構成する要素の多くは、そういう絡み合いの連続、成り行きで作られてきているものなのだろう。それが、どんな色味を帯びているかの違いだけで。そして、その中でもがく私たちは、時に愚かで、時に温かい。
いろんな軸の話が展開する中、一番心に残っているのは、なおくん母子だ。
錆びついた生育家庭の文化に縛られた中、子どもの想定外な言動の連続を、迷走しながらも懸命に1人でこらえ、受け止めてきた母。
心を映し返してくれる存在がないまま大きくなり、自分の存在も価値も罪も、リアルに感じられず、部屋にこもって狂気の淵を彷徨った子ども。
あと一歩のところで母の限界を越え、ギリギリで保ってきた均衡が崩れ、ようやく子どもの中で希望の光が小さく灯ったのに、そこで、全て壊れてしまった。
悲しすぎる…
こういうやり切れなさを、人間の心に潜む生々しい深みやその絡み合いを、恐ろしいほど鮮やかに描く湊かなえさんにすっかり夢中です。次は何を読もうかな。


