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紬
紬
@tsumugu
Audibleを利用し始めて、小説の面白さを再認識。目についたものをフィーリングで選んで聴いています。ビジネス系や教養系はKindleで。
  • 2026年3月13日
    トランジション
    トランジション
    何度目かの再読。 行き詰まった時期に、踏みとどまる力を得たくて、読み返したくなる。
  • 2026年3月13日
    板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh
    Audibleにて読了。渡辺えりさんの朗読が素晴らしく、没入できた。 原田マハさんの小説は、「たゆたえども沈まず」に続き2冊目。 評価されず売れていなくても、その才能を信じ、その純真さやひたむきさに心打たれ、労を厭わず支える存在が、素晴らしい作品が生まれる背景にあるのだと、輝きの陰に隠れて見えない部分に光を当ててくれる作品。 作品を鑑賞したくなり、より深く味わうきっかけにもなった。
  • 2026年3月7日
    既読スルー、被害者ポジション、罪悪感で支配 「ずるい攻撃」をする人たち
    気持ちや人間関係で起きることに、名前がつくことはとても大事だ。 この本は、人との関係の中で、なんとなくやり過ごすしかなかったり、反射的に傷つきにフタをして、そんな気持ちはないかのように振る舞ったりするような瞬間に起きていることを、繊細かつ鮮やかに拾い、名前をつける。 「受動攻撃」「お世話という名の支配」「心理的なゴミ箱役」など、起こっていることを知識として得ながら、そうした攻撃からどう身を守るか、が明快に書かれている。 身を守る方法については、1人で行うにはキツい作業が多く、著者も書いているとおりカウンセリングの助けが必要な場合も多いと思うが、まずは自分が自分の味方になる、という視点に立つのを応援する言葉があふれた一冊だと思う。
  • 2026年3月7日
    マザーアウトロウ
    自己実現、と一言でまとめるのはたやすいけれど、雲をつかむように抽象的で、言葉だけではイメージできない。 きっとそれは、舞い上がったり、間違ったり、後悔したり、傷ついたり、時に貶められたりしながら、血や涙を流すことなくしては、たどり着けないものなのだろう。しかも、自分自身日々変わりゆくから、永遠に完成形はない。 人生を生き延びながら、自分らしく生きることを諦めず、自分の思考や感覚を研ぎ澄ませ、等身大に一歩一歩すすんでいく主人公たちの、自己実現のプロセスに、元気と希望をもらった。 それと、この小説に限らないが、金原ひとみさんの小説に出てくる登場人物は、多様性を自然なひとつのありようとして当たり前に受け止めつつ、自らの個を生きていく。自分の偏狭な思い込みや偏見まみれなところを、鮮やかにあぶり出してくれるのも、痛気持ちいい。
  • 2026年3月1日
    ミーツ・ザ・ワールド
    メチャメチャ心に刺さりまくった一冊。 ステレオタイプや偏見で見ることは、頭を使わずラクだけど、人とつながろうとするとそれが無自覚に相手を傷つける。 それぞれが自分の個を生きること。「分かり合えないけど大切な相手」に何ができるかを考え続けること。人の限界、限界を痛感する中でどうあるか… 主人公がお母さんとの間の確執から、自らの加害性に思い至るくだりは、心がヒリヒリして涙が出た。 この加害性は、私にも覚えがある。けっこうある。自分の領域に土足で踏み込まれてきた人は、無自覚に人にもしちゃう。まず誰かに尊重してもらわないと、自分も他人も尊重できなかったりするものだよね…尊重してもらって初めて、自分の加害性に思い至る。それはとても痛いことだ。痛いけど、それは救いだ。 今回Audible だったが、じっくり再読したい。Kindleも買ってしまおう。 それにしても、金原ひとみさんの小説に出てくる登場人物は、どうしてみんなこんなに魅力的なのだろう。本当に素敵な人たち。それぞれのありように、生きる希望をもらえる。
  • 2026年3月1日
    ナチュラルボーンチキン
    「結婚したら子どもを」「女は男よりちょっと下」といった、刷り込まれた実体なき世間の声に、呑まれ突き動かされ傷ついた末に、起伏のないルーティンの日々に埋没していた主人公。そうすることで自分や自分の心を守り、守るあまりにそれらを使わないことに慣れきっていた。そんな中、「今を楽しむ才能」を遺憾なく発揮する存在たちに出会い、巻き込まれ誘われ、心も人生も動き出す話。 中年版「君たちはどう生きるか」、本当にそうだ。生きているうちに、だんだん、「同じ」から離れられなくなる。でも、こんな毎日で本当に人生を楽しんでいると言えるのか…? いろいろ経た今だからこそ、楽しめる自由がある。凝り固まった毎日から飛び出して、未知の世界に踏み出したくなる、そんな元気をもらえる一冊だった。
  • 2026年2月28日
    蛇にピアス
    蛇にピアス
    激しい描写に圧倒されたが、内容自体は、痛みで生きる実感を得てきた主人公が、「愛の証」を体内に取り込んで、「生きる」ことを選択するまでの、心の成長の話だと感じた。 そこには、無条件にまっすぐ大切にし、身体改造も見守り喜んでくれる存在があった。 それが親でなかったことは切ないし、失わないとその愛を内在化できなかったことも悲しいが、危なっかしくもたくましさを感じるラストだった。
  • 2026年2月21日
    教養悪口本
    行き場のないモヤモヤを抱えているのは苦しい。かと言って、それを直接相手にぶつけるのも憚られる。でも、小出しにしていかないとストレスが溜まる一方… そんな悩みに、ひとつの答えを与える本。 実用性はともかく、ユーモアに変えて出す、という発想は、とても大切。 忌野清志郎さんの「ユーモアは大切。ユーモアを分からない人間が戦争を始める」という言葉があとがきに引用されていて、なるほど確かに…と感じた。だって違う人間どうし、簡単には分かり合えないもの。笑いにでも変えないと、ケンカしちゃうこともあるよね。 でも、インテリ悪口、もし言われて意味に気づいたら、だいぶムカつくだろうなぁ笑
  • 2026年2月10日
    コンビニ人間
    コンビニ人間
    読み終わって、記録しないままになっていた。 世界99で初めて村田さんの描く世界を体感し、2冊目として読んだ。 自分自身の感覚を通してしか生きられない主人公が、周りの理解できない「世間」まみれの人たちの基準を取り入れて体裁を整えようとする生き方を手放し、「コンビニ人間」としての自分らしいありようを確立するまでの話。 確かに私たちは、他者や世間の影響を避けがたく受けながら生きているし、下手すると、影響されすぎて、どこからどこまでが自分なのか、自分でよく分からなくなってしまったりする。それで自分も気づかないうちに、誰かの世界の中に、ズケズケと踏み込んで何かを押し付けてしまったり… 私たちはどこかのタイミングで、この主人公のように、生き方を選択し、個を確立できると、ささやかだけど揺らぐことはない、そんな幸せを得られるのかもしれない。 主人公は、共感性に欠けるところはかなりあるが、世界やそこに生きる人々をフラットに観察する眼は鋭く、コンビニという整然とした世界での仕事ぶりも、細やかで磨き上げられている。そして、整然とは遠い雑多でカオスな世界の中で、生きていくのを選ばないこともできるのだと、主人公は身をもって伝えているように感じた。
  • 2026年2月2日
  • 2026年2月2日
    コンビニ人間
    コンビニ人間
  • 2026年1月30日
    〈自己愛〉と〈依存〉の精神分析: コフート心理学入門
    読むのは4回めくらい。 オーディブルで小説聴くのにハマりすぎて時間がかかった。 今回心に残ったのは、 「自己がしっかりしてくるということは、決して自立できるようになることではなく、周りの人間を上手に自己対象として利用できるようになること。上手に依存できるようになること」 周りを味方につけて、不安な時や困った時に助けてもらうために必要なのは、スキル、なのだろう。 逆にいうと、孤立無援感を感じるのは、自分が孤独で価値がなくて愛されていないからなのではなくて、ただ、そのスキルを知らないから。 そこを育てていくために、何ができるか、なのだなと感じた。
  • 2026年1月30日
    世界99 下
    世界99 下
    善意という監視のもと、世界に媚び続けた結果、考えることを放棄し、全人間の9割を占めるという「クリーンな人」となった主人公。 それでもやはり、世界はクリーンにはなり得ない。結局、世界には汚い感情も存在するし、性犯罪もなくならない。 なぜなら、私たちは清濁を内包する人間だから。残念ながら、争いも炎上も犯罪もなくならないが、でも、違いや想定外が自分を押し広げてくれることもある。多面的だからこそ美しいところもある。 表では汚いものを嫌悪しながら、水面下で匿名の仮面をかぶって汚いものを排泄している現代の私たち人間のリアルを、この小説は風刺しているように感じた。 ふと、エヴァンゲリオンの「人類補完計画」を思い出した。個が溶け合い、争いも不安も孤独もない、融合した世界。 その世界から戻ったアスカがラストで「気持ち悪い」と言っていたなぁ。
  • 2026年1月25日
    世界99 下
    世界99 下
  • 2026年1月23日
    世界99 上
    世界99 上
    「呼応とトレース」というスキルを駆使して「空っぽ」に生きる主人公。その人生のストーリー前半。 ピョコルン、ラロロリン人などのSF要素が話の鍵を握っているが、描かれる内容は、この世界にある生々しい現実そのものだ。 主人公は、状況を俯瞰的に見ることができる能力と、冷静に自分自身に立脚して物事を見極める能力が非常に優れているからこそ、「呼応とトレース」をこれだけ繊細かつ完璧にやってのける。 ただ、それらを包含する自分自身がどの見方・態度を選択するか、という立ち位置を自分の中に持てないこと、軸を持てないことが、主人公の不確かさや空虚さにつながっているのだろう。 「世界99」が、セルフ・真実の自己といった言葉で表されるものだとしたら、いくつもナンバリングされた「世界」は、多面的な自己の表れではないか。そしてそれらは、多かれ少なかれ、そして自覚の有無にかかわらず、すべての人にあるものだと思う。 主人公が鏡のような存在に出会って、「世界99」という名前を手に入れて、この後どんな生き様を見せてくれるのか。下巻が楽しみだ。
  • 2026年1月19日
    世界99 上
    世界99 上
  • 2026年1月18日
    終活中毒
    終活中毒
    終活をめぐる4篇の短編集。 展開はいろいろだが、どの終活も自分の中だけで完結せず、思いがけず誰かとの関係性に色濃く影響を受けていくところが共通している。 その、思うようにはいかないところに、人間らしさや味わいがあるなぁ、と感じる。 私は3つめの「小説家の終活」が一番心に残った。故人がどう考えてそうしたのかは分からないけれども、自分としてはこうしたい、それが一番故人も喜ぶだろうと、醜さをさらけ出しながら自らの力で立ち上がっていく姿が、清々しかった。
  • 2026年1月17日
    生きのびるための事務
    生きのびるための事務
    どなたかの感想を見たのがキッカケで、あっという間に聴き終わった。 「事務」という言葉から抱くイメージと大きく異なる内容。特別な才は持たない自分でも、「好き」とルートさえ明確にしていけば、ちゃんと形になっていくのだと、坂口さんの等身大の語りに、希望を感じた。 進路が見えないと言っている我が子も興味持つかな、と書籍も注文してみた。リビングに置いておいてみよう。
  • 2026年1月17日
    終活中毒
    終活中毒
  • 2026年1月16日
    大人は泣かないと思っていた
    田舎の「世間」蔓延る小さな町で生きる人たちを描く連作小説。 世間の好き勝手な物言いの中で、それぞれが自分らしさを形にしながら、自分の人生を日々の中でひとつひとつ選択していく。 世間のしがらみの煩わしさと、つながりの温かさとが感じられ、等身大で力を抜いてリラックスできるような話だった。 つばさくんが、1人で抱え込んで決めつけて、自己完結で頑張っていたところから、相手に言わないと、聞かないと分からないんだと関係性に開いて頼っていくプロセスに、じんわりした。
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