Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
紬
紬
@tsumugu
Audibleを利用し始めて、小説の面白さを再認識。目についたものをフィーリングで選んで聴いています。ビジネス系や教養系はKindleで。
  • 2026年2月21日
    教養悪口本
    行き場のないモヤモヤを抱えているのは苦しい。かと言って、それを直接相手にぶつけるのも憚られる。でも、小出しにしていかないとストレスが溜まる一方… そんな悩みに、ひとつの答えを与える本。 実用性はともかく、ユーモアに変えて出す、という発想は、とても大切。 忌野清志郎さんの「ユーモアは大切。ユーモアを分からない人間が戦争を始める」という言葉があとがきに引用されていて、なるほど確かに…と感じた。だって違う人間どうし、簡単には分かり合えないもの。笑いにでも変えないと、ケンカしちゃうこともあるよね。 でも、インテリ悪口、もし言われて意味に気づいたら、だいぶムカつくだろうなぁ笑
  • 2026年2月10日
    コンビニ人間
    コンビニ人間
    読み終わって、記録しないままになっていた。 世界99で初めて村田さんの描く世界を体感し、2冊目として読んだ。 自分自身の感覚を通してしか生きられない主人公が、周りの理解できない「世間」まみれの人たちの基準を取り入れて体裁を整えようとする生き方を手放し、「コンビニ人間」としての自分らしいありようを確立するまでの話。 確かに私たちは、他者や世間の影響を避けがたく受けながら生きているし、下手すると、影響されすぎて、どこからどこまでが自分なのか、自分でよく分からなくなってしまったりする。それで自分も気づかないうちに、誰かの世界の中に、ズケズケと踏み込んで何かを押し付けてしまったり… 私たちはどこかのタイミングで、この主人公のように、生き方を選択し、個を確立できると、ささやかだけど揺らぐことはない、そんな幸せを得られるのかもしれない。 主人公は、共感性に欠けるところはかなりあるが、世界やそこに生きる人々をフラットに観察する眼は鋭く、コンビニという整然とした世界での仕事ぶりも、細やかで磨き上げられている。そして、整然とは遠い雑多でカオスな世界の中で、生きていくのを選ばないこともできるのだと、主人公は身をもって伝えているように感じた。
  • 2026年2月2日
  • 2026年2月2日
    コンビニ人間
    コンビニ人間
  • 2026年1月30日
    〈自己愛〉と〈依存〉の精神分析: コフート心理学入門
    読むのは4回めくらい。 オーディブルで小説聴くのにハマりすぎて時間がかかった。 今回心に残ったのは、 「自己がしっかりしてくるということは、決して自立できるようになることではなく、周りの人間を上手に自己対象として利用できるようになること。上手に依存できるようになること」 周りを味方につけて、不安な時や困った時に助けてもらうために必要なのは、スキル、なのだろう。 逆にいうと、孤立無援感を感じるのは、自分が孤独で価値がなくて愛されていないからなのではなくて、ただ、そのスキルを知らないから。 そこを育てていくために、何ができるか、なのだなと感じた。
  • 2026年1月30日
    世界99 下
    世界99 下
    善意という監視のもと、世界に媚び続けた結果、考えることを放棄し、全人間の9割を占めるという「クリーンな人」となった主人公。 それでもやはり、世界はクリーンにはなり得ない。結局、世界には汚い感情も存在するし、性犯罪もなくならない。 なぜなら、私たちは清濁を内包する人間だから。残念ながら、争いも炎上も犯罪もなくならないが、でも、違いや想定外が自分を押し広げてくれることもある。多面的だからこそ美しいところもある。 表では汚いものを嫌悪しながら、水面下で匿名の仮面をかぶって汚いものを排泄している現代の私たち人間のリアルを、この小説は風刺しているように感じた。 ふと、エヴァンゲリオンの「人類補完計画」を思い出した。個が溶け合い、争いも不安も孤独もない、融合した世界。 その世界から戻ったアスカがラストで「気持ち悪い」と言っていたなぁ。
  • 2026年1月25日
    世界99 下
    世界99 下
  • 2026年1月23日
    世界99 上
    世界99 上
    「呼応とトレース」というスキルを駆使して「空っぽ」に生きる主人公。その人生のストーリー前半。 ピョコルン、ラロロリン人などのSF要素が話の鍵を握っているが、描かれる内容は、この世界にある生々しい現実そのものだ。 主人公は、状況を俯瞰的に見ることができる能力と、冷静に自分自身に立脚して物事を見極める能力が非常に優れているからこそ、「呼応とトレース」をこれだけ繊細かつ完璧にやってのける。 ただ、それらを包含する自分自身がどの見方・態度を選択するか、という立ち位置を自分の中に持てないこと、軸を持てないことが、主人公の不確かさや空虚さにつながっているのだろう。 「世界99」が、セルフ・真実の自己といった言葉で表されるものだとしたら、いくつもナンバリングされた「世界」は、多面的な自己の表れではないか。そしてそれらは、多かれ少なかれ、そして自覚の有無にかかわらず、すべての人にあるものだと思う。 主人公が鏡のような存在に出会って、「世界99」という名前を手に入れて、この後どんな生き様を見せてくれるのか。下巻が楽しみだ。
  • 2026年1月19日
    世界99 上
    世界99 上
  • 2026年1月18日
    終活中毒
    終活中毒
    終活をめぐる4篇の短編集。 展開はいろいろだが、どの終活も自分の中だけで完結せず、思いがけず誰かとの関係性に色濃く影響を受けていくところが共通している。 その、思うようにはいかないところに、人間らしさや味わいがあるなぁ、と感じる。 私は3つめの「小説家の終活」が一番心に残った。故人がどう考えてそうしたのかは分からないけれども、自分としてはこうしたい、それが一番故人も喜ぶだろうと、醜さをさらけ出しながら自らの力で立ち上がっていく姿が、清々しかった。
  • 2026年1月17日
    生きのびるための事務
    生きのびるための事務
    どなたかの感想を見たのがキッカケで、あっという間に聴き終わった。 「事務」という言葉から抱くイメージと大きく異なる内容。特別な才は持たない自分でも、「好き」とルートさえ明確にしていけば、ちゃんと形になっていくのだと、坂口さんの等身大の語りに、希望を感じた。 進路が見えないと言っている我が子も興味持つかな、と書籍も注文してみた。リビングに置いておいてみよう。
  • 2026年1月17日
    終活中毒
    終活中毒
  • 2026年1月16日
    大人は泣かないと思っていた
    田舎の「世間」蔓延る小さな町で生きる人たちを描く連作小説。 世間の好き勝手な物言いの中で、それぞれが自分らしさを形にしながら、自分の人生を日々の中でひとつひとつ選択していく。 世間のしがらみの煩わしさと、つながりの温かさとが感じられ、等身大で力を抜いてリラックスできるような話だった。 つばさくんが、1人で抱え込んで決めつけて、自己完結で頑張っていたところから、相手に言わないと、聞かないと分からないんだと関係性に開いて頼っていくプロセスに、じんわりした。
  • 2026年1月12日
    大人は泣かないと思っていた
  • 2026年1月11日
    誰かが私を殺した
    聴くドラマ、でした。 錚々たる俳優陣に、声だけでなく効果音も入り、他のオーディブル作品とは別物。それはそれで楽しめました。 東野圭吾さん初めてでしたが、加賀さん、シリーズになっているのですね。加賀さん含め刑事さんたちが心ある切れ者で、爽快でした。
  • 2026年1月10日
    青い鳥、飛んだ
    考え方や価値観は人それぞれ。「万引きは許さない」とあくまで厳罰を求めるという考え方も、ひとつ。 ただ、感情に呑まれて、それはなぜなのか?何のために?を見失うと、時にこの小説のような悲劇に至ることもあり得る。 その一方で、そのように厳格な対応をされることで、軌道修正がなされることにもつながり得る。 「あそこで厳罰を求められなかったら、私は万引きをやめられなかったかもしれない」と。 そしてそれは、たとえ厳しくした当人に、その目的意識はなくても、そうなり得るのだ。 この世には、100%の善も100%の悪も存在しなくて、意図で全ての結果をコントロールできるわけでもない。私たちはただ、その狭間で、時に無力を感じ、時に勘違いして暴走し、時に過ちを犯して立ち止まったりしながら、日々を生きていく。同じように生きる、多くの他者たちとともに。 そんな、一抹の哀しさや苦しさを、人とともにいる温かさを。人と人は、よくも悪くも、影響し合いながら生きていくのだと。だからこそ、未知の怖さも楽しさもあるのだと。そんなことを感じた。
  • 2026年1月10日
    青い鳥、飛んだ
  • 2026年1月9日
    流浪の月
    流浪の月
    男と女が一緒にいたら、「カップル」。成人男性が小学生女児といたら、「ロリコン」。 私たちの脳は省エネする傾向があって、多くの刺激や情報をパターン化・単純化して処理しようとすると言われるが、それにより、どれだけの多様なありようが見えなくなっているのか。 そう思うと、せめて身近な存在のことは、脳の働きに抗って、決めつけずにそのままを見られるよう意識したい、と思う。 でも、お互いに言葉にできず出さずじまいになることはたくさんあるし、心にゆとりがある時ばかりじゃなくて、結局「本当のところは分からないなぁ」に行き着く。その分からなさが、わたしたちには耐え難い。だから、やはりシンプルに決めつけたくなってしまう。 ネガティブ・ケイパビリティという言葉があるが、よく分からなくて落ち着かなくても、既成の形にはめ込まずにあるがままを見続けるには、胆力が必要だ。どうしたら、そんな姿勢を持ち続けられるだろうか…そんなことを考えた。 真実が明るみにならないまま逃避行を続けざるを得ないのも、SNSやマスコミの作り上げる決めつけ話を止める術がないのも、読んでいてもどかしいが、主人公たちが「分かってくれる人がひとりでもいればそれで十分」と、ふたりで一緒に前向きに日々を楽しむ姿に、救いを感じた。
  • 2026年1月5日
    流浪の月
    流浪の月
  • 2026年1月4日
    星を編む
    星を編む
    人はいろいろな局面で、いろいろな決断をする。熟慮の末、勢いで、他に選択肢が見えなくて… そのどれも、正解も間違いもなく、その決断の上に続きの人生は流れていく。ただ、その、繰り返し。 そして、その日々の一歩一歩の歩みは、ふと振り返って見た時に、自分だけの物語として、織られた模様が浮かび上がる… この物語は、「汝、星のごとく」のスピンオフ作品だが、両作合わせると、主人公・暁海の子ども時代から初老期と、時間軸がとても長い。 そんな中、私の心に残ったのは、暁海の心の成長と、暁海の母の変化だ。 瞳子さん、北原先生など、自分がどうしたいかを大切に導いてくれる存在に支えられ、暁海は、無責任にいろいろ言う「世間」と心の中では線引きしつつも、島の住人として、「世間」まみれの島民たちとともに一生を過ごしていく。その、暁海が自己を確立し実現していくプロセスという視点で見ると、味わい深い。 また、暁海がヤングケアラーとして支えてきた母の回復も、救いを感じた。母も、時の経過の中で、自分の人生を取り戻した。 北原先生も言っていたように、どんなことも、変化しないものはない。それは、希望なんだと思った。
読み込み中...