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紬
紬
@tsumugu
Audibleを利用し始めて、小説の面白さを再認識。目についたものをフィーリングで選んで聴いています。ビジネス系や教養系はKindleで。
  • 2026年1月10日
    青い鳥、飛んだ
  • 2026年1月9日
    流浪の月
    流浪の月
    男と女が一緒にいたら、「カップル」。成人男性が小学生女児といたら、「ロリコン」。 私たちの脳は省エネする傾向があって、多くの刺激や情報をパターン化・単純化して処理しようとすると言われるが、それにより、どれだけの多様なありようが見えなくなっているのか。 そう思うと、せめて身近な存在のことは、脳の働きに抗って、決めつけずにそのままを見られるよう意識したい、と思う。 でも、お互いに言葉にできず出さずじまいになることはたくさんあるし、心にゆとりがある時ばかりじゃなくて、結局「本当のところは分からないなぁ」に行き着く。その分からなさが、わたしたちには耐え難い。だから、やはりシンプルに決めつけたくなってしまう。 ネガティブ・ケイパビリティという言葉があるが、よく分からなくて落ち着かなくても、既成の形にはめ込まずにあるがままを見続けるには、胆力が必要だ。どうしたら、そんな姿勢を持ち続けられるだろうか…そんなことを考えた。 真実が明るみにならないまま逃避行を続けざるを得ないのも、SNSやマスコミの作り上げる決めつけ話を止める術がないのも、読んでいてもどかしいが、主人公たちが「分かってくれる人がひとりでもいればそれで十分」と、ふたりで一緒に前向きに日々を楽しむ姿に、救いを感じた。
  • 2026年1月5日
    流浪の月
    流浪の月
  • 2026年1月4日
    星を編む
    星を編む
    人はいろいろな局面で、いろいろな決断をする。熟慮の末、勢いで、他に選択肢が見えなくて… そのどれも、正解も間違いもなく、その決断の上に続きの人生は流れていく。ただ、その、繰り返し。 そして、その日々の一歩一歩の歩みは、ふと振り返って見た時に、自分だけの物語として、織られた模様が浮かび上がる… この物語は、「汝、星のごとく」のスピンオフ作品だが、両作合わせると、主人公・暁海の子ども時代から初老期と、時間軸がとても長い。 そんな中、私の心に残ったのは、暁海の心の成長と、暁海の母の変化だ。 瞳子さん、北原先生など、自分がどうしたいかを大切に導いてくれる存在に支えられ、暁海は、無責任にいろいろ言う「世間」と心の中では線引きしつつも、島の住人として、「世間」まみれの島民たちとともに一生を過ごしていく。その、暁海が自己を確立し実現していくプロセスという視点で見ると、味わい深い。 また、暁海がヤングケアラーとして支えてきた母の回復も、救いを感じた。母も、時の経過の中で、自分の人生を取り戻した。 北原先生も言っていたように、どんなことも、変化しないものはない。それは、希望なんだと思った。
  • 2025年12月31日
    星を編む
    星を編む
  • 2025年12月31日
    汝、星のごとく
    大掃除をしながら、あっという間に聴き終えた。 昭和の名残が色濃い、小さな島で、親の弱さに傷つき、「世間」の目に翻弄されてきた2人。 しがらみの中で、交わり、離れ、それぞれが自分の運命を生きる中で、自分軸で生き方を選択する力を身につけ、自らの意思で再度交わり、自分の幸せをつかんでいく。 人の心が成熟していくのには、きっと、痛みは避けられない。でも、痛みを伴うからこそ、深く人生を味わえるようになるのだろう。この物語を読んで、そう感じた。 「過去は変えられないが、未来によって上書きはできる」という主人公の言葉が印象に残った。
  • 2025年12月29日
    汝、星のごとく
  • 2025年12月29日
    定食屋「雑」
    定食屋「雑」
    時の経過とともに、いろんなことが否応なしに変化していく。 そんな中、人はなすすべを失い、落ち込んで立ち止まり、時に怒り、涙も流す。 でも、それぞれそこから何かを得て、また立ち上がり、前に進んでいく。 そして、人とのつながりがその原動力や推進力となり、時に方向性にも影響を及ぼしていく。思うようにならない人生だからこそ、そこに人生の面白さや温かさがあるのだと、感じさせる物語だった。
  • 2025年12月28日
    定食屋「雑」
    定食屋「雑」
  • 2025年12月28日
    ババヤガの夜
    暴力に満ちていて、容赦ない描写も多いけれど、人間は本来こうした「生」の本能も持ち合わせているのだ、と、読んでいて痛快さや爽快さを覚えるストーリーだった。主人公やそれを取り巻く人物描写もよかった。
  • 2025年12月22日
  • 2025年12月21日
    夜と霧
    夜と霧
    みんなと一緒なら安心、という思い込みも、人間そんな残酷なことはできないはずだという楽観性も、どんな因果関係や論理も、全く成立しない狂気の世界。いつ、どの選択が死につながるか、一寸先も見えない極限の世界。いつ終わるとも知らない飢え、寒さ、痛みに覆われた絶望的な世界。 それを、人間が人為的に作ったという事実が、ひたすら恐ろしい。そして、その中を、自分を保ちつつ奇跡的に生き延び、当時の心理をここまで俯瞰して論じられるとは、どれだけの強さだろう。 想像し心をつかっていたら、正気を保てなくなるほどの凄惨さに覆われた中、生き延びるために必要なこと… 自分は未来に成すことがある、果たすべき役割があるという思いが、生きることにつながる。というのは、現代にもつながる真理だと思う。自分には価値があるという感覚は、生きていくのに不可欠だ。 正直、読んでいるだけで、心が麻痺して感じられなくなっていく感覚があった。現実のことなんだと心で受け止めきれなかった、不全感が残る。とはいえ、今はまだ読み返す気持ちにはなれない。いつかまた、再読したい。
  • 2025年12月21日
    夜と霧
    夜と霧
  • 2025年12月21日
    52ヘルツのクジラたち
    生育家庭に恵まれず、理不尽で凄惨な虐待に助けてと声を上げることもできず、声にならない声を誰にも気づいてもらえないまま、孤独に心を固くして生きてきた人たちが、聞き取ってくれる存在がバトンのようにつながり、少しずつ周りとつながっていき、自分の人生を歩み始めるまでの物語。 このところ、「世間」の恐ろしさを感じさせる本を読むことが続いていたので、田舎の閉鎖的な社会の中で、まっすぐ声を上げながら、少しずつ居場所を作っていく主人公のありようや、それを受け入れていく周囲の態度の変化に、じんわりとした希望を感じた。 人間の心はコインの表裏で、相手がこちらを自らの内側に置くか外に置くかでその態度が決まるが、自分がどうありたいか、どの面とどう付き合いたいか、何とは付き合いたくないかといった自らの意思が、一番土台にあり、どこに身を置くか、よりもはるかに大事なんだと。 人とつながるためには、自分を抑えて合わせることではなく、まずは自分を確立することが大切なんだと。 そのためには、まず最初に、人との温かい関係性の中で相手から与えてもらうことが不可欠なんだと。 そんなことを感じ、涙があふれ、私自身まで癒される気がした。
  • 2025年12月20日
    52ヘルツのクジラたち
  • 2025年12月20日
    夜行観覧車
    夜行観覧車
    「誰か」「世間」の物差しに合わせて、少しでも高みを、という思いに囚われた女性たちの引き起こす狂気が描かれている。 それと対比される存在として描かれる、高橋家のきょうだい3人の選択に、とても考えさせられた。 「家族の罪は外部の人には裁けない。家族のことは、自分たち家族が本当のことを知っていればそれでいい」。 自分たちは、「世間」の好む餌は与えないし、「世間」の声を聞くつもりもない。ただ、まだ社会の中で無力な自分たちが自立するまで、必要な助力は受ける。そのために必要な文脈は提供します… とても強いありようだ。 一方で、遠藤家も。 人には、多かれ少なかれ、人に見られなくない醜い感情や、コントロールできずにしてしまう行動がある。 それが露呈してしまって、逃げたくなっても、自分は今の場所で生きていく。 そのために、「きっとバレてない」と頑なに目を逸らしながら生きていってもいい。でも、それでは幸せとは程遠い。 遠藤家が最後に辿り着いた、「どんなにひどい状況でも、家族が一緒にいて今日を乗り切れたら、明日もなんとかなると思える」。 心がヒリヒリ痛くても、どんなに泥まみれでも、その場所で前を向いて生きていくことはできる… これも、人の強さだと思う。 昔、小学校の担任から贈られた、「人生は、重荷を背負いて、遠き道を行くが如し」という言葉を思い出した。
  • 2025年12月17日
    夜行観覧車
    夜行観覧車
  • 2025年12月16日
    告白
    告白
    湊かなえさんにすっかりハマっている。 人と人のちょっとした気まぐれや思いつきが絡み合い、響き合い、思いもしない、恐ろしい事態へとつながっていく。 でも、よくよく考えれば、私たちの人生を構成する要素の多くは、そういう絡み合いの連続、成り行きで作られてきているものなのだろう。それが、どんな色味を帯びているかの違いだけで。そして、その中でもがく私たちは、時に愚かで、時に温かい。 いろんな軸の話が展開する中、一番心に残っているのは、なおくん母子だ。 錆びついた生育家庭の文化に縛られた中、子どもの想定外な言動の連続を、迷走しながらも懸命に1人でこらえ、受け止めてきた母。 心を映し返してくれる存在がないまま大きくなり、自分の存在も価値も罪も、リアルに感じられず、部屋にこもって狂気の淵を彷徨った子ども。 あと一歩のところで母の限界を越え、ギリギリで保ってきた均衡が崩れ、ようやく子どもの中で希望の光が小さく灯ったのに、そこで、全て壊れてしまった。 悲しすぎる… こういうやり切れなさを、人間の心に潜む生々しい深みやその絡み合いを、恐ろしいほど鮮やかに描く湊かなえさんにすっかり夢中です。次は何を読もうかな。
  • 2025年12月14日
    告白
    告白
  • 2025年12月14日
    リバース
    リバース
    夢中になって、あっという間に聴き終えた。 イヤミスの女王と言われるのがよく分かるラストだった…。 とはいえ、湊かなえさんの真骨頂は、人間の心理描写にあると改めて感じる作品だった。 自分の中に閉じこもって自分のことばかり見ていた主人公が、少しずつ、他者に興味を抱き、勇気を出して自分を表現し、人とつながっていくプロセスが丁寧に描かれている。 すすむにつれ、人を自分より上か下かで見てしまうところから、お互いを等身大で見られるようになっていき、それとともに、すでにあったつながりに改めて気づき、自らも当事者なのだという感覚に変化していく… にしても、あのラストは!衝撃でした。
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