JioA "余命一年、男をかう" 2025年3月9日

JioA
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@bout_A_girl
2025年3月9日
余命一年、男をかう
死生観が私と同じだった。独身40歳女性の主人公は癌で余命一年と宣告されて感じたのが「この先何年も生きなくていいんだ、と安堵した」。末期といえど一年。否二年三年正確な寿命がわからないなら今までの貯金をぜんぶ使おうとするも渋られ、では一年と決めて自殺するかと思っても迷惑を被る人がでてくる。1人で生きていくことも困難なのに、1人で死んでいくことも許されない。生きることを恐れていた。いつかくる貧困に怯え不安があるなかで余命一年は肩の荷がおりた。とあって共感しかなくこの本を買おうとおもった。そんな中でホストの男をかうことになる。買っても主人公の死生観はかわらなかったが、ホストという接客のプロの立ち振る舞いが「かった」事が正解だった。こんなに気持ちよく過ごせるなら財産ぜんぶこのホストに残そうと。あとはさっさと死んでしまう。それが良かった。終盤まではそのスタンスで、その死生観が私と同じで共感していた。
余命一年、男をかう
JioA
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@bout_A_girl
以下はネタバレになるので、読んでから見てほしい。 やはり男をかっても、一緒にいる事がながくなるとだんだん情がうまれてしまう。 死にたかったのでちょうど余命宣告はラッキーとばかりに思っていたのに、後ろ髪を生きてる人間に引っ張られてしまう。主人公は最後の喧嘩の後も一切をホストに依存などせず1人でも静かに死を待っていたのに やはり最後には小説なので、生きていてほしいとか相思相愛とかでほだされ結局「理解ある彼君」のような存在が支えて、その彼の腕で抱きしめられながら、生きたいと決意する。 なんてハッピーエンドになってしまった。最初の死生観から真逆の結末、綺麗な終わりになってしまった。 不満ではないけれど、「やはりか」となった。まるであの死生観はだめだと諭されるている気分にもなるし、現実はそんな彼がうまく現れる事もあるかもないかも知れない、結局は1人で生きていくことより誰かと生きていくことが、正解なんだよ。といわれているかのよう。 それは本当に理解できないけど、本の3分の2ほどは最初の死生観のまま芯がありその中ででてくる考え方などに何度も付箋をはりたくなったので、やはりこの本を買おうと思う。
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