
まめご
@mmg_86
2025年12月17日

穴
小山田浩子
読み終わった
小山田浩子の書く不穏が好きだ。
主人公が遭遇するのは悪意からくる対人トラブルというより、人と人が関わる時に生まれがちな齟齬だ。
そこには悲しみや怒りといった明確で強い感情の動きは描かれず、彼女または彼はただその齟齬を見つめる。
いくばくかの困惑を伴って、あるいはただ静かに受け止めて。
そしてそういう時、決まって何か不可思議なことが起こる。
そこに漂う不穏の、静けさと湿り気と冷たさ。
どきどきする。
中編の「穴」、連作短編の「いたちなく」と「ゆきの宿」の全3作を、数時間で読み切った。
もったいない読み方をした気がしないでもないけど、読み始めたらやめられないこの感じも読書の楽しみだもんな、とも思う。
盛夏が舞台の「穴」は夏にまた読み返してみたい。









