
たにこ
@chico75_11427
2025年12月18日
目立った傷や汚れなし
児玉雨子
読み終わった
@ 図書館
フリマアプリで不用品を売っていた主人公が、徐々にせどりに手を出し始め、せどりグループに誘われて…という話。
フリマアプリを始めたきっかけが、夫の適応障害で収入が減ることへの不安からだったが、徐々に自分で仕入れて売ることに重きを置き始める。
ある意味現実逃避というか、自分が選んだ商品が売れることに自己肯定感を高めているような印象を受けた。
不用品はゴミだからフリマアプリで売るなんてゴミ漁りしているようで…と夫は主人公に言う。夫との価値観が合わず、夫自身が自分の病気に対して治す気もなく、自分(主人公)ばかりが頑張ってる…という考えに陥ってどんどんせどりサークルの方に気持ちが傾いていくのがなんかリアルで少し怖くなった。主人公のモヤモヤ感じた部分に共感できてしまったから。
かなり目立った表紙でどんな話なんだ?せどりを続けていって大きな事件に巻き込まれるのか?と思って読み始めたけど、感情の揺れや人間関係など、むしろ内面重視に描かれていたので、表紙の派手さは主人公の心情を表しているのかなと思った。
前作##NAME##と同様読みやすかったです。



