
月明かり
@book_dragon
2022年11月29日

わたしに無害なひと
チェ・ウニョン,
古川綾子
かつて読んだ
チェ・ウニョンさんほど正直に人の心を描く作家を私は見たことがない。気づけばこの世で一番好きな作家さんに。
“わたしに無害なひと”という題名ではあるけれど自分に無害な人は存在しないし、人間は常に誰かを傷つけ誰かに傷つけられる不完全な存在であると気付かされる。
お気に入りの短編は「過ぎゆく夜」「砂の家」「差しのべる手」。特に最初の二つは私の体験にすごく似ていて心がザワザワするけど決して嫌な感情ではなかった。



