
ひなたの本好き
@054-10ps
2025年12月19日
オルタナティブ民俗学
島村恭則,
畑中章宏
読んでる
@ 恒久
朝の隙間時間でちょい読み。p.22まで。
もう面白い。
自分が民俗学にどことなく心惹かれていたのは、そのオルタナティブ性、即ち主流でないところに確かに存在するものへの視点に興味があったからなのかと気付く。
柳田國男らが、日本の民俗を紹介していく動きがもっと大きくなっていれば、現在の欧米型の近代化とは異なる「日本的な」近代化の道を辿っていたのだろうか。
谷崎潤一郎が「陰翳礼賛」のなかで東洋独自の科学文明が発達していたならばと夢想していたのを思い出す。
さらりと著名な民俗学者たちの紹介をしてくれているのが、体系を把握するのにとてもありがたく、またそれぞれの著作に触れてみたいと思わせる。
民俗学に興味のある宮崎人として、『後狩詞記』は読んでおかないとだなあ。



