
上原のあ
@uen70
2025年12月19日
読み終わった
Audibleで。
どちらかというと今、「自分は愛着障害を抱えたまま育ったのでは」と悩んでいる人より、これからの子育てや教育について考える人に向けた本だと思う。なので、自分のことに悩んでいる人には、「親が幼い頃の自分とどう関わってくれたか」というある意味自分にはどうしようもない部分で苦しみが始まっていて、そして読み終わったところで「私はもう、幼少期に作られてしまった劣等感をどうしようもないのかも」という気分になってしまうかもしれない。多分そういう部分は他の本に委ねられている。
著者の主張(こうすべきだ、と現状に批判する部分)について、少し首を傾げたくなる部分がちくちくと気になりはしたけれど、概ね面白かった。
私の兄弟はそれぞれ皆愛着障害を抱えている。
私が多分、一番安定型に近い気がしている。それはもしかしたら、唯一の下のきょうだいである弟とは少し歳が離れていて、それなりの年齢まで末っ子として育ち、母に対してよく甘えて、それなりに素直で、良い子で、下の子故の要領の良さがあったからなのかもしれない。
さほど歳の離れていない姉は、私が生まれてから、スッと母親から離れ、生まれたばかりの私や、母に引っ付きたがる兄に場所を譲り、聞き分けよく寝たのだという。母が語る微笑ましいエピソードだったはずものが、姉の抱える困難の一端になっていたのではないかと、どこか寂しくなった。
そんなことを思っていたら、姉は怒るかもしれない。私の抱いた、同情めいた、ヒロイックで傲慢な罪悪感を、多分姉は望まないと思う。
関係は悪くなって、連絡も数年取っていないきょうだいたちのことを、読みながら何度か思い浮かべた。