なみなみ "なんでも見つかる夜に、こころ..." 2025年12月19日

なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない
読みやすく、頭にすっと入る「です、ます」体の文章。 なのにどうにも理解が足りず、補助線のくだりにまごつく。 カウンセリングの場面になると指の動きが速くなる。 そんな動作を繰り返す。 この本を面白いと思えたのは終盤に入ってからだった。これまで日常的に読書していなかった自分を悔やんだ。 一度で理解しきれなかったからこそ、次読むときには違う視点で読めたり、新たな面白さが見つかるかもしれない。 そう思うとわくわくする。 これは不純なポジティブだろうか。 今年何度も目にした東畑開人さんのお名前。最新の著書も気になるけれど、物語調であるこちらから読んでみようと思った。いまに生きる私たちの心を、海の中に漂う小舟に見立てて進んで行くさまは美しい。読むうちに心が穏やかになっていく。 最近気づいた過去の赦しの体験が、著書に語られる不純なネガティブへの気付きと重なった。2025年の終わり、この本に辿り着けたのはある種の夜明けかもしれない。
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