なにわ "ボヴァリー夫人 下" 2025年12月19日

ボヴァリー夫人 下
ボヴァリー夫人 下
フローベール,G.,
伊吹武彦
激しい恋をしているときの心の機微や乱れの描写が印象的であった。フローベールも訳者の伊吹さんもすごい。 p110「実際二人は過去にそういう人間であればよかったと思っているのである。二人ともそれぞれ一つの理想を造りあげ、今さらその理想の上に過去の生活を当てはめているのである。しかも言葉というものは常に感情を引き延ばすローラーである。」 理想を抱き恋に溺れていくエンマと、それに気づかない鈍感なシャルルとの対比が皮肉である。 恋愛小説としても感情移入できるし、歴史的資料としても興味深い。
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