ボヴァリー夫人 下
5件の記録
なにわ@shidunowodamaki_322025年12月19日読み終わった激しい恋をしているときの心の機微や乱れの描写が印象的であった。フローベールも訳者の伊吹さんもすごい。 p110「実際二人は過去にそういう人間であればよかったと思っているのである。二人ともそれぞれ一つの理想を造りあげ、今さらその理想の上に過去の生活を当てはめているのである。しかも言葉というものは常に感情を引き延ばすローラーである。」 理想を抱き恋に溺れていくエンマと、それに気づかない鈍感なシャルルとの対比が皮肉である。 恋愛小説としても感情移入できるし、歴史的資料としても興味深い。


RIYO BOOKS@riyo_books2025年2月15日読み終わったでも、でも自分は幸福ではない、ついぞ幸福だったためしがない。人生のこの物足りなさはいったいどこからくるのだろう。そして自分のよりかかるものが立ちどころにくされ潰えてしまうのはなぜだろう?……しかし、この世のどこかに、強く美しい人がいるものなら、熱と風雅にみちみちた頼もしい気だて、天使の姿にやどる詩人の心、み空に向って哀しい祝婚の曲を奏でる青銅絃の竪琴にも似たこころがあるものなら、ふとめぐり会われぬことがどうしてあろう?



