ミオReads "世界99 下" 2025年12月20日

ミオReads
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@hanamio03
2025年12月20日
世界99 下
世界99 下
村田沙耶香
世界が壊れ(そしてリセットされ)こっちの世界と全然違うように見え始めたこと、空子の傍から男性性が減ったこと(そしてそれは空子が年を重ね『賞味期限』を過ぎたから)、主にその2点で上巻より怖さが減った?慣れた?こっちが麻痺してきた?読み手さえ記憶や感覚をリセットされてしまった??? けど「白藤さんって、差別しないためならなんでもするんだ」とか「ピョコルンじゃなくてもセックスしてもらえるぐらいかわいい」とか、時々指先まで悴むような怖さの手触りに目が覚める。なのに、繰り返し、本当に繰り返し同じ事を何度も描写されて(奏の現状描写なんか特に顕著)また感覚を麻痺させられる。 世界の自殺、自我の喪失、人類補完計画…それっぽい言葉はいくらでもあるけど、でもこれはやはり「怖さ」のエンタメだなと思う。あー怖い、怖い怖い、この怖さを「怖い」と思ったまま、怖さを楽しもう、楽しめる側でいよう、そういう世界であり続けるように勤めよう…………でもそれもまた、白藤さんの末路なんだろうか。 すごい話だった。村田沙耶香さんの本、初めてだったけど、他のも読もうと思います。絶望して楽しみたい。
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