かわうそまん "人間標本" 2025年12月19日

人間標本
人間標本
湊かなえ
久しぶりの湊かなえ作品。終始著者の掌の上でいいように踊らされていた読後感。父と息子。母と娘。承継。何かを極めるということ。芸術のための欲求。呪縛。子殺し。割と前半で描かれる標本の説明にヒェっとなったが、物語の闇はそれ以上に恐ろしくて、おぞましかった。史郎の至に対する想いは百歩譲ってなんとか分からなくはない。けれど、留美の杏奈への想いはまったく分からない。結局は自信の芸術、名声が大切だったということだろうか。今回もイヤミスの世界を存分に堪能させていただきました。
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