No.310 "砂の女" 2025年12月20日

No.310
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@__310__
2025年12月20日
砂の女
砂の女
安部公房
卓越した写実表現に満ちていて、非現実的で不条理な設定が現実として迫ってくる感覚があって凄かった。 特に砂の"執拗さ"みたいなもののリアリティはなんなんだ……読んでるだけで口の中がジャリジャリしてくる……。 常に理屈っぽいくせに極限に近づくほど性欲が剥き出しになっていく主人公が非常に気持ち悪くも、人間であるこのと業と滑稽さ感じてに嫌いになれなかった。 順応性が持つ優しさと恐ろしさの両方が書かれていたように思う。 砂の世界が自由の象徴なのだとしたら、自由はあまりに広くあまりに獰猛だと思った。
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