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@blue-red
2025年12月20日
100万回生きたねこ
佐野洋子
再読した
絵本
とらねこの物語は、人の人生そのものだな。
悪い人・良い人・普通の人のさまざまな親元へ、選べることなく生まれ落ち、寵愛を受けるがその有り難みなんか知ったこっちゃなく、いつしか親元から離れ、独りとなり、他者と出会い、他者との付き合い方を知り、他者を愛することを覚え、愛する人と死別し、そしていつか自分も死に、この世から去る。
自分の人生が始まってしまったら、好きでも嫌いでも、もうリセットボタンはない。固有の一つの生をまっとうする必要がある。逆説的に、固有の生を引き受けないうちは100万回でも生まれ直したつもりになれる。物語はそんな寓話かもしれない。
