
𓇌𓅱𓇌
@dccxxiv___
2025年12月20日
読み終わった
再読
p.10
自然界には、さまざまな不思議が存在する。それは、人間だけが感じるものだ。人間が作った理屈というルールに適合しないものを、不思議という。人間のルールとは、等速度運動のように希望的かつ単純だ。それは、なにものにも支配されない空間でしか実現しない。地球上の現実は、複雑さに汚れている。
熱心に探究していくうちに、これまでの理論で説明がついたり、そうでなくても新たな理屈が作られたりして、最終的には理論が成立する。ようするに、整然となる。そこでようやく、人間は少しだけ納得し、ほっと安堵する。僅かな単純性を見出し、複雑性からの一時的な解放感を抱くのだ。だが、このような気持ちになることこそが、非常に不思議であり、なによりも不自然だ。