
なか
@b_ook3n
2025年12月21日
やがて訪れる春のために
はらだみずき
読み終わった
随分前に本屋さんで見かけたけど買わなかった本を、友だちが「この本好き」ってオススメして貸してくれた。
冒頭は正直、当時買わなかった自分の感じたままの印象。
読み進めていけば行くほど、主人公の投げ出さない努力と勇気と、人や景色から素直に吸収して自分の中で大事に育てたり実を付ける力が素敵で魅力的だった。
特になんでハルが庭にレモンやブルーベリーなどの食べ物の実を植えていたのか育てていたのかの謎が分かったときはこころがギューっとなった。
子どものころにお菓子屋さんになるって夢をハルに聞かせた主人。
そんな主人公に「それじゃあ私もその時がくるために準備をしておこうかな」と言ったハル。
…何度かこのやりとりが出てくるけど、意味がわかった時愛と哀しさがないまぜになった感情が湧いてきた。
あと"認知症"もこの話の大事なキーになってるなってそこで1番感じたし、ハルに対する主人公の接し方も自分にはない人間性があって好き。
植物の知識が豊富な遠藤くんも隣のジローさんも遊びにくるアズキも、みんな素敵なキャラクターで優しい気持ちになれる小説だった。
いわた書店さんの解説もとっても良くて、良い読書時間だったし、また読み返したい作品に仲間入りした。

