
みっつー
@32CH_books
2025年12月21日
そして生活はつづく
星野源
読み終わった
久しぶりに昔読んだ本でも読んでみよう。
そう思い立って本棚から引っ張ってきたのがこの本だ。
星野源の『そして生活はつづく』である。
この本が出た時の星野源はなんと2009年の星野源である。星野源28歳である。『SUN』も『恋』も『ドラえもん』もリリースしていない頃の星野源である。
星野源のエッセイは最近の作品も読んでいて、どれを取っても何気ない日常への目の付け所や、仕事を通しての気づきなどへの描き方がとても好きだ。
本著では星野源(28)が「生活」について書いたエッセイで、その日常を見る力はこの頃から顕現している。
母親との思い出や、笑う事が下手くそだった幼少期、一生支払い忘れる携帯料金、お腹が緩い話。
それら全て、同じ思い出を自分自身が持っていたとしても、自分に書く事が出来るかというと、出来ない、と素直に思う。
赤裸々で、恥ずかしくて、でも本人が一番面白がってて、それを一緒に楽しませてもらっている空間がとても楽しいと感じさせられるエッセイの数々だった。
後半、彼は孤独について感じたことを綴る。
話題作を見て同じように面白いと思えなかったり、好きだったメニューが無くなったり、1人でいることを認めてもらえなかったり、全部が好きなわけじゃないのに全部好きだと偽ったり、好きだったアーティストが亡くなったり。
まともに自分と向き合って、文章を書くことは難しい。
それは多分、自分のことを理解できていないからだ。ちゃんと向き合いたくないとも言えるかもしれない。
こんなに自分についてかける星野源(28)が心の底からかっこいいと思えた。
それは彼が好きだったマイケル・ジャクソンの事を想って『SUN』を作ったように。
自分の中の太陽のように感じる。
人と人は繋がっていく、直接できてなくても、文字を通して、演技を通して、音楽を通して。
この本を開いた時に2017年カドフェスの『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』と反対側に2017年の広瀬すずが印刷されたしおりが出てきた。
僕はこの本を星野源が好きだったのか、打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?が好きだったのか、広瀬すずが好きだったのか、なんでもいいから本が読みたかったのかは全く持って覚えていない。
けれど、その少しの違和感を面白がるのが、生活は続くということなのかもしれないと感じた、18:04のドトールです。
