
ジクロロ
@jirowcrew
2025年12月22日
美の法門(新編)
柳宗悦,
水尾比呂志
読んでる
誰が何を作ろうと皆美しくなってしまうことがあるのである。それも各々の者が優れた藝術家になり得て、かかる結果を生むというのではない。凡てがありのままの状態で救われるというのである。この事実なくして何の希望があろうか。この世にはどんなに多く下凡の性から離れ得ぬ者がいるであろう。だが有難くも、それが誰であろうとそのままで素晴らしい仕事が果せるのである。果せる道があるのである。果せないのが嘘なのである。醜いものはただの迷いに過ぎない。この真理の見届けなくして、何の光明があろうか。この一篇はその信の表明なのである。
p.114
