
くりこ
@kurikomone
2025年12月22日
物語とトラウマ
岩川ありさ
読み始めた
『反トランス差別ブックレット われらはすでに共にある』で岩川ありささんのエッセイに心打たれて借りてきた!かなり分厚い本なのだけど、帯に書いてある言葉だけで泣きそうになる。
傷つくってことは、本質的に言葉を奪われるという事なのでは?
トランスジェンダーで性暴力サバイバーの岩川さんがクイア批評をするのは、”クイアな経験を含む私から出発する批評”、つまり物語に自分を見つけ奪われた言葉を奪い返す作業なのだと思う。
序章でのトラウマについての考察も興味深いし、本を読むことで、生き延びている私にとっても、「この私から出発する批評」をするのに参考になりそう。
勇気をもらった文章
p.42
私が語れずにいたことは語ることは出来るか。・・・語れない記憶があるのではなく、聴かれない記憶がある。・・・その声をいかにして聴くのかという問いこそ大事なのだ。
p.53
あたしは、性別の境界の上にとどまり続けてやる。奇妙な存在でありつづけてやる。
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帯の文書
文学は、語れないことを語ることを可能にすると同時に、人を物語という枠組みから解放する。他人の物語を読み解いていく時の岩川さん独特の真剣さと優しさと丁寧さは、「おまえは生きていてはいけない」というメッセージを受け取らされてしまった人たちのことを一時も忘れることがないからだろう。
多和田葉子





