無重力くらげ "灯台へ" 2025年12月22日

灯台へ
灯台へ
ヴァージニア・ウルフ,
鴻巣友季子
まず表紙が素敵で目に留まった。 中身の方は登場人物の繊細で緻密な心理描写に度肝を抜かれた。例えば、子供に本を読み聞かせている間、絵の具をパレットに絞り出す間、編み針を糸に潜らせる間にも私たちは何かしらを考えている。そういった私たちが普段考えている取り留めもないことをそのまま文章にしているかのような小説だった。帯にも書いてあるけど、小説で語られるのはたった2日の出来事。しかし人間の心の中では過去・現在・未来が入り混じって、その人独自の世界(小説ではヴィジョンと呼ばれている)を築いている。登場人物たちの世界を垣間見ることができて楽しかった。
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