橋本吉央 "急に具合が悪くなる" 2025年12月23日

橋本吉央
橋本吉央
@yoshichiha
2025年12月23日
急に具合が悪くなる
急に具合が悪くなる
宮野真生子,
磯野真穂
自らがガンを患う哲学者宮野真生子さんとと文化人類学者磯野真穂さんの、病気になった人(当事者)とその周辺についての往復書簡。 死というものがあまりにもリアルなとき、当事者とその周りにいる人々に何が起こるのか、それはなぜ起こるのか、違う関係性の作り方はあるのか、みたいなことが書かれている。 対話の内容として気づきみたいなものももちろんあるけれども、後半になるにつれて宮野さんの具合が本当に悪くなっていって、その時に近づいていくリアルさがある中で、ご本人から綴られる言葉、磯野さんから贈られる言葉の凄みのようなものが印象に残った。 宮野さんが本当に最後の最後まで本書の校正やチェックなどをしていた様子も描かれており、それほど最後まで気概を持って自分のやるべきことをしていたのだなと感じる一方、きっとそうではない絶望に打ちひしがれ、死を恐れる気持ちになる時もあったのだろうと思い、そういう一人の中でも多様な心持ちのあり方に想いを馳せると、リスペクトというか、純粋にすごいなと感じた。
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