Aquaporin
@aquaporinase
2025年12月23日

平和と愚かさ
東浩紀
読み終わった
全体
・考えないという平和の状況を考えるということ
・考えないために考えるということ
の二点は本書を通じて変わらなかった点だと思うけれど、
それ以外の部分、特に、忘れること、幻想を見ること、現実を見ること、数でみることと、固有名(=子どもの顔(?))についての論に、抽象的な統一解のようなものは捉えられなかった。それは個別の例に対応して考えているからだと思う。
それは平和は思考不可能というように書かれていたこととも重なる。
判事がする仕事ととても近いのだろう。どんな事例でも個別の事例にそった手掛かりがある。そして、それに向き合うものは考えざるをえないのか、意気込みをもってなのかわからないし、スタイルの違いがあると思うが、ともかく考える。そして、その時々の答えを出す(/ことになる)。