中村 "人はなぜ結婚するのか" 2025年12月23日

中村
中村
@boldmove33
2025年12月23日
人はなぜ結婚するのか
結婚とは、他人と支援関係を含む共同生活を構築することであり、近代化の成熟に伴い内部化——すなわち、結婚にあたってその当事者がコントロールできない外部的要素の影響が小さくなること——を強めていると論じている。二者関係の取り決めの中でお互いがその気になって生活をしていくのが結婚である、ということだ。主張が一貫しており、論点も整理されていたからとても読みやすかった。 > 結婚でも子を持つことでも、私たちはその選択を、人生の他の事柄、周囲の人間関係から離れたところで、言ってみれば「真空」のなかで、自分たちの「価値観」に基づいてポンと行うわけではない。私たちの選択は、私たちが置かれた個々の複雑な、しばしば困難な状況に埋め込まれたなかで行われる。したがって、そもそも選択ができなかったり、選択の結果予想できなかった困難に直面したり、不安に悩まされることは現代人にとって当たり前の状態である。(p. 192) > 家族を持つことがそれだけで幸せだという前期近代の固定的モデルが有効性を失い、さまざまにある幸福のなかに家族生活が内部化(オプション化)していく。すると、パートナーを決める上で「一緒にいて楽しい」という要素も重視されるようになっていく。逆に言えば、この要素を提供できない人は、成人の共同性から排除される。(p. 203)
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