もぐもぐ羊 "煌めくポリフォニー わたしの..." 2025年12月23日

煌めくポリフォニー わたしの母語たち
台湾人だけど母語は日本語で中国語は流暢に話せない著者。 そのことがコンプレックスになっているようだけど、世界中を見渡せば国籍と母語がイコールでない人はたくさんいる。 日本のような国家と言語が結びついている国に住んでる人間からすると著者のような人が不思議に思えるのかもしれないけどそれは偏見だと思う。 また台湾に旅行した若者が現地のお年寄りと日本語で会話したことを無邪気に報告してくることについて、そのお年寄りがなぜ日本語を話せるのかを深く考えないか近現代史を学ぶ機会がなかったからなのか残念に思う。 著者は「日本語はあなたの言葉ではない」と言われているように感じることがあるという。 インドにルーツがあり母語が英語のジュンパ・ラヒリが「イタリア語はあなたの言葉じゃない」と言われているようで心苦しい、とエッセイに書いていたのを読んだ時にうまく理解できなかったけど温さんの言葉でそれが理解できた。 当事者にとってはとても残酷な言葉だと思う。 たとえばアメリカで英語で書く中国出身作家のイーユン・リーやリン・マーどうだろう? 他にもモロッコ出身のレイラ・ララミは? 英語の場合は起きにくいことなのではないのだろうか?
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