
くりこ
@kurikomone
2025年12月25日
物語とトラウマ
岩川ありさ
まだ読んでる
多和田葉子さん「献灯使」論 p.181
以下の文章に心を打たれた。癖で共感ベースで話を進めてしまうのだけど、本当は違う意見を尊重し合える仲が素晴らしいと思う。(フランスでは相手の話にたいして、「No、なぜならば…」と話を続けることが普通らしい。相手と私は違うという前提に立てるからこそ、「相手が見ている世界はどうなっているか」という考えをベースに構築されたユマニチュードがフランスで生まれたのだと思う。)
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類縁性によって、私たちは、他者が自分と同じか、似ていると感じてしまうことがある。だが、ひとりひとりはあまりにも大きな差異を抱えて生きている。むしろ、現在の言語は、その差異をないものとして、同じ「類」として人びとを位置づけようとする。いったん、私たちは、まったく違う生を生きていると認めてはどうだろうか。互いを尊重できると考えてはどうだろうか。
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あと、p.201多和田さんの以下の文章、私がしてること!本を読むことで呼吸ができる
暴力的な情報にふりまわされ、溺れそうになりながら生きるわたしたちは、本の中に何百年も何千年も保存された言葉を一つ一つ手にとって吟味することで、居場所をつくることができる。
メディアから流れ出る情報は、爆撃、テロ、殺人の行なわれた場所と死者の数を次々投げつけてくるだけで、自分が何をしたらいいのかをじっくり考える時間は奪われ、ふりまわされ、疲れるだけの日常からどうやって逃れたらいいのかわからなくなる・




