
amy
@note_1581
2025年3月9日

かつて読んだ
感想
家族や友人、職場の人や恋人。あらゆる誰かをケアする人のための本。突如としてこころに不調をきたすことを雨にたとえ、ケアとはなにか、こころをわかることとは、こころの声をきくには、こころにはどうすればいいのか、ケアをする人のケアとはを著者でありカウンセラーの東畑さんが講義した内容をそのまままとめた本
もともとが数日にわけて行われて講義だったため、書き方も東畑先生がしゃべっているように書かれており、読みやすいものになっている
ケアはの価値は見づらく数値の評価もできないものであるため、ケアは軽く扱われがちであることやケアというものには納品やクライマックスがなく、いつまでも終わりが見えないとされている
またケア=依存労働と名前をつけていて、誰かの依存を労働として引き受けることが労働であり、現状はそれを担う人や立場が限られている。そもそも社会事態にケアする人を傷つける構造があることを著書のなかで記しており、そういう人たちのつらさややるせなさにも寄り添う内容だった。ケアというものを考えたい人によっても良書だと思う。効果的なケアのひとつに”お金”と言い切っていたところが一番印象に残っている

