
シロップ
@sirop
2025年12月26日
大阪
岸政彦,
柴崎友香
買った
読み終わった
わたしもそれなりに長く大阪に住んでいたことがある。青春と呼べるものがあるとするなら、わたしはそれを大阪で過ごした。西の人間だと自分のことを思っていたこともある。でもいまわたしは大阪どころか西におらず、東で暮らしている。東の人間になったわけではなく、かと言って西の人間では、もうけしてない。
大阪が好きだった。ことばも性質も。東に来たばかりのころは、西に帰りたくてしかたがなかった。でもおそらくわたしの好きだった大阪は、帰りたいあの場所は、もうない。いない人間のノスタルジーなどどうでもいいけれど、わたしはもう大阪を自分の場所として思えない。
わたしはもう根無草なのだ。
などということを思い出させるような本だった。好きな本になったので、また読み返すだろうと思う。年の瀬にも似合う本だった。


