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シロップ
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@sirop
  • 2025年9月23日
    夜と霧
    夜と霧
    ようやく読んだ。というかようやく読めた。夏には無理だったなと思う。わたしが弱くて。 読み始めたら、すらすらと読めてしまった。面白かった、とはやっぱり言えない。わたしはモラルを、人間性を手放さないでいられるだろうか。空気に飲み込まれずにいられるだろうか。とてもこわい。そういう意味ではいつだって自分がいちばんこわいのだ。自分からは逃げられないのだから。どこまでも堕ちることはできる。それはおそらく簡単なことなのだ。 イスラエルに感謝される国にわたしはいま生きている。
  • 2025年9月18日
    戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない
    調子が悪いときに読んだので、もう一度読むべきかもしれない…… 日本でのんびり生きていたわたしは、さまざまな現代の戦争を内戦を知らなかったんだな……不勉強…… 日本……法の支配……と考えるとたいへん重い気持ちにはなるのだけど、少なくともわたしは現政権を非難してもまだ拘束されたりはしないもんな……やれるうちにやれることをしなくてはならないのだ……
  • 2025年9月15日
    自分のあたりまえを切り崩す文化人類学入門
    『ヤンキーと地元』からの流れで積読の中から手に取った本。『ヤンキーと地元』を読んでて文化人類学と手法が似てるけど、何が違うだろうと思ったのでちょうどよかった。 大元は講義だったらしく、とても読みやすい。むずかしいことが出てくるわけでない。気軽に人におすすめできる本だと思う。おもしろいから。 文化人類学があたりまえを切り崩してしまい、それに巻き込まれる、という表現がとても印象に残った。疑うではなく、切り崩す。その主語はわたしたちではないということ。 ブックガイドを眺めて、とりあえず『うしろめたさの人類学』読みたいなと思った。
  • 2025年9月7日
    ヤンキーと地元
    あちこちで目にしていたのでとうとう買って読んだ。中学校のとき同級生が単車に乗ってやんちゃしてたのを思い出す。わたしはたまに話す彼ら彼女らの話を遠い世界の話として聞いてたし、彼ら彼女らもまたそうだったのかもしれない。当たり前が違う世界なんだけど、わたしの当たり前が「正しい」わけでも「唯一」でもない。世界はさまざまな層でできてる。それらが重なって社会は作られている。 きつい場面もあったし、やるせなくなるような場面もあるけど、それが現実なので……と思えば読み進められる不思議。完全な物語なら途中で挫折してたかも。 文庫化ありがとう、ちくま学芸文庫。
  • 2025年9月6日
    中野のお父さん
    ものすごくひさしぶりに北村薫を読んだ。基本的にとても読みやすくていい文体だな〜と思うし、でもやっぱり??となる描写がたまに入るな〜とも思った。 短いからするりと読めるし、このシリーズはもっと読もうかな。なんとなくミステリが読みたいというときにびったりだから。
  • 2025年9月4日
    ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス
    読もうと思ったらaudibleにあったのでクローゼット整理をしながら聴いてみた。 中古マンションを購入することを薄ぼんやり考えているので興味を持ったんだけど、そんな生やさしいものではなかった……。事実は小説より奇なりすぎる……。やはり熱量のある人間がいなければ、抵抗運動は成り立たないのか……。独裁者に抗うというのが本当に難しいことなんだな……。 そりゃそうだな。わたしも怖いもん。権力者に逆らうのってものすごく怖い。それがたとえとても小さな範囲の中における権力者であっても(家庭や学校、職場、友人関係などなど)。とはいえ、立ち上がらないといけないときはあるし、運動が遅々として進まなくても続けなくてはならないし、やるしかないときは力を集結させないといけないのだな。わたしもやれる人間になりたいし、人を締めつける側に立ちたくないなと、改めて思うなどした。
  • 2025年8月29日
    をとめよ素晴らしき人生を得よ
    短歌が好きなので買った本。瀬戸さんの『はつなつみずうみ分光器』もとてもいい本だったし。 歴史はどの分野もなにもわかっていない赤子も同然なので、もちろん女人短歌という言葉すら聞いたこともなかったんだけど、読みやすくおもしろかった。この男、マジでムカつくなぁ????と思いつつ、こんな話を短歌をやってる知り合いから聞いたことある…(現在の話)と思い出したりもした。 をとめよ素晴らしき人生を得よ、とわたしも言いたいし、そのために何かやらないとなとむぅむぅ唸ってしまう。付録はまたゆっくり読む!
  • 2025年8月27日
    編むことは力
    編むことは力
    編み物をする人間として、やっぱ読んどくべくかな!と思って買った本(巻末のパターンに脳みそ帽子があったのがおもしろくて興味ひかれたのもある)。 編み物のいいところは無心になれること。それなのに人としゃべったり、歌を歌ったりしながら編めるところ。糸から面ができていくのも楽しい。編み物を始めてから、これまでよりイライラしなくなった気さえする。 編むことは力だとわたしも思っていたけど、本にあったような積極的な力すらあることは知らなかった。まだ諦めてない、諦めない。それは確かに力だ。小さくない、むしろ大きな力。 みんなも編もうぜ!
  • 2025年8月26日
    傷を愛せるか 増補新版 (ちくま文庫)
    いちばん最初のエッセイがいちばん好き 静かで温かく感じる文体で読み心地がよかった。 家族が最近手術をして腰に小さな傷ができたことを思う。見える傷。見えない傷。わたしは自分にできた傷をなかったものにはしていないと思うけど、それを非現実なものとして捉えているのかもしれない。そうやってなんとかやってきたのかもしれない。ことばはうまくわたしの傷を飾ってしまうから。だからこそ、ひとの見えない傷をなかったものとして扱いたくないなと、思う。
  • 2025年8月11日
    エデュケーション
    エデュケーション
    ようやく読んだ。読む勇気と元気がなかったからなかなか手に取らなかったんだけど、ようやく。 きつかった。肉体的に痛いことがたくさん起こるのもあるし、精神的にぶっ壊されていく場面も多いので。いま毎日暑かったのもあるのか、少しずつしか読めなかった。でも最後まで読めてよかった。 わたしは人間の理性と知性を信じたいし、それが世界を良くすると信じたい。知識は自分に都合のいいものを与えてくれるわけではないし、都合のいいものに捻じ曲げたくもない。そう思っていたい。
  • 2025年7月21日
    朝と夕
    朝と夕
    独立系書店で薦められて手に取った本。装丁がいいな〜くらいの気持ちで買ったんだけど、静かだけどぐるぐると回っていく文章を読んでると頭もぐるぐるしてきておもしろかった。キリスト教に詳しくないので、随所にあるらしいそういう意味は少しもわからないのだけど、うっすらとしたベールに包まれたような幻想のような世界を歩き回るのはいやじゃなかった。世界が続いていくのもよかった。
  • 2025年7月20日
    聞く技術 聞いてもらう技術
    今回の選挙の諸々でいろいろ思うところがあり、手に取った本。人の話を聞くのが好きなんだけど、聞くってそもそもどういうことなのかなって思うこともあったし。「聞く」も「聞いてもらう」が人々の間でぐるぐる回っていくのをイメージすると、それってやっぱり風通しのいい世界だなと思う。そしてそこにはふんわりとして信頼関係が存在する, あと心のサポーター養成事業というものを初めて知ったりした。受講してみようかな。
  • 2025年7月12日
    本と鍵の季節
    本と鍵の季節
    好きなタイプのコンビものミステリ(人は死なない)だった。言葉を選ばずに言うならば、ハードボイルドブロマンスでは?? 続きがあるらしいんだけど、この状態で続くんだ……すご……それこそブロマンスでは……?そのうち読みます(たのしみ)
  • 2025年7月6日
    なめらかな世界と、その敵
    どれもよかったけど「ゼロ年代の臨界点」がいちばん好きだった。 基本的に(わたしにとっては)味は濃いめだったから、読むぞ!という元気がないと読めなかった。読み始めるといい感じなんだけど。これはわたしの問題、
  • 2025年6月22日
    ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論
    ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論
    アウトラインプロセッサに興味が出てきたので、そういえばと積んでたのを取り出してきた。アウトラインプロセッサについて参考になったというより、書くのってむずかしいよねぇ〜諦めるのむずかしいよねぇ〜という話ですごく面白かった。わたしも、何者にもなれない自分を受け入れるの、できてるようでできてないのかも。あと、何事もシステムだいじ。うまくいかないときは、自分を責めるのではなくシステムを見直そう。自分が原因のこともあるにはあるけども……
  • 2025年6月19日
    読まれる覚悟
    読まれる覚悟
    わたしは基本的に読まれる覚悟を持たなくていい人間ではあるのだけど、とても興味深かった。共話の話はもう少し深く知りたいと思ったし、小平麻衣子さんの本も読んでみようと思った。差別の話も、アップデートの話も書く側だけにかぎった話ではけしてないし。 書く側に読まれる覚悟が必要なら、読む側としてもせめて真面目に読みたい。知らないことばっかりだな〜。
  • 2025年6月16日
    生きのびるための事務 (SHURO)
    生きのびるための事務 (SHURO)
    道草春子さんの絵、本当にいい…… 内容は簡単なようでなかなかできない(それこそやわらかな頭がなければ)かもしれないけど、おとぎばなしのようでワクワクした。将来の現実って結局自分が作るものだもんね。家にある素敵なノートを思い出しながら、どのノート使おうかな〜!と考えたりした。
  • 2025年6月16日
    地球と書いて〈ほし〉って読むな
    ラジオでたまたま聴いたエピソードで「この人のこと好きかも」と思って、とりあえず図書館から借りて読んだ。やっぱり好きだった。 なんていうか、ものすごい塊がにじり寄ってくるような重さがあって、とてもおもしろかった。まったくほっこりしない姉妹エピソードがすごい。今度は短歌をまとめて読みたい。
  • 2025年6月15日
    ギリシャ語の時間
    ギリシャ語の時間
    わかりあえなくても、そこにあるもの。ともにあるもの。個々の人間のあまりにも個々であること。混ざらないこと。混ざれないこと。存在してしまうこと。冷たい外気に触れたときのような痛み、眩しい光で何も見えない怖さ、暗闇の中でただ闇しか見えない悲しさ。それでも(たとえ見えなくても)そこにある光。 これはぜんぜん別の話だけど、わたしもいつか目が見えなくなるかもしれないので、胸が塞がるような思いにもなった。
  • 2025年6月13日
    僕には鳥の言葉がわかる
    すごいし、大変なことをやってのけているのに、本人は「最高にたのしい!!!!」という感じがおもしろかった。ものすごく野心的な試みでもあると思うけど、ちっとも高圧的ではなく、さらっとしているところもよかった。
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