
装丁フェチ
@yr_k_
2025年12月27日
イン・ザ・メガチャーチ
朝井リョウ
読み終わった
みんな、自分を使い切りたいのか、わかるなーー
視界に入ったものを都合よく物語のトリガーに仕立てあげて自分から没頭しにいくのもわかるな、読んでてしんどかった
国見は今後の人生で何らかの物語を生きることがあるのかな
幸せになってほしいけど、いままであまりにも俯瞰しすぎてて永遠にメタ認知消えなさそう
追いかけるものがある感覚を 「遠くに旗が立ってくれている」と表現していたけれど、
バーンアウトとかまさに、その旗にたどり着いてしまって自分が入り込む物語がなくなることで起こるんだろうな
「何かを学んで視野が拡がった後はいつだって、視野が拡がったという満足感を味わいながら、拡がってしまった視野を元に戻す作業が必要になる。視野を拡げたことで見つけた正解はあまりに正解すぎて実施し続けることが難しいので、知ることが大事、まずは知ることからと唱えることで不正解を馴染ませる準備運動を始めなければいけなくなる。」 p120-1
「様々な世界を知るほど、何をしても誰かにとっては本質的な行為ではないこと、誰にとっても正しいことなんてこの世に存在しないことも同時に知ってしまって、身動きが取れなくなってしまう。」 p131
「どこかで、"この視野で、ある程度の確率で、間違う"と覚悟を決めるしかないのだ。その事実を受け入れず、可能な限り本質的でありたいあまり、そして誰からも攻撃されたくないあまり、さらに視野を拡げるべく視点をどんどん後ろへ引いていくと、いつの間にか誰の姿も見えないくらい自分だけが全てから遠ざかっている。」 p370
「それがどれだけ間違いだと言われる時代でも、そっちは正解の部屋じゃないと背を背けられても、最初から目の前の大切な人に対して自分を使い切るべきだった。たとえ社会や会社から後ろ指をさされても、正解よりも本物の気持ちのほうを抱きしめて、愛する人との時間をもっと設けるべきだった。」 p443
👆🏻こういうのだーーいすき、だから天気の子とかもすきなんだろうな、、客観性を伴わないが確固たる信仰対象に自分を使い切っている姿、そのものに希少価値があり、本気で生きてて眩しいと思われる世界なんです。って国見が言っていたように!!
逐一物事の目的を考えたり、正解を選びたいという強迫観念にかられたりしがちだけど、その果てはただの「間違わなかった人」になるだけなんだって思ってちょっとグロいと同時に安心しちゃった
回想と現実のセリフとが同時進行に書かれる場面いくつかあったけどすきだな〜しっくりくる
内容もさることながら重厚感のある装丁で積んでるだけでも気分上がった





