roiban "ちくま日本文学001 内田百..." 2025年12月27日

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2025年12月27日
ちくま日本文学001 内田百閒 (ちくま文庫)
ちくま日本文学の001ということで作家について何も知らずに手に取ったが、思いがけない良い出会いだった。まず「小説を読むぞ」と意気込んでページを繰りはじめたものの、脈絡の怪しい掌編がいくつか続く。おかしいなと思いつつ読み続けると、不意にこれは夢を書き起こしたようなスタイルなんだと腑に落ちた。そこからは楽しかった。かと思えば関東大震災で亡くした教え子を悼む文章(「長春考」)や、人間の不合理を切り取りつつ筋の通ったユーモア(「蜻蛉玉」)、鉄道紀行文(「特別阿房列車」)など、様々な形式の作品が載っていて、どれも持ち味が発揮されている。阿房列車シリーズあたりから他の作品もまた読もうと思った。
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