
栞
@shiorinna
2025年12月27日
文身
岩井圭也
買った
読み終わった
文身とは入れ墨のことらしい。
弟の作った虚構に従って、人生を進めていく庸一。現実と虚構の違いってなんだろう。いつのまにか弟の作った小説の主人公のような言動、考え方が染み付く姿はもはや他人のよう。
庸一は文士としては大成功するも、妻や娘を失ったり、友人と呼べる人はおらず、昔の庸一のまま生きていれば手に入っていたであろう幸せは何一つない。操り人形のように生きてまで文士を名乗る意味はあるのだろうか。
本書では他人の作った虚構に染まりよい人生とは言えない結果だったと思うが、自分で理想の虚構をつくりそれになぞらえて生きていけるのであれば、それは幸せな現実になるのだろうか。







