よむのはおそい
@kkkkkk
2025年12月28日
世界99 上
村田沙耶香
読み終わった
空子、空っぽの人。意思はなく、生きることはリスクを避けることで、環境に応じて話し方、意見を変える。
村田沙耶香の作品の主人公でありがちというか村田沙耶香なのかもしれないが、この作品上このキャラクターが活きてくる。
全てに冷静で何も信じていない空子はあらゆるコミュニティ(世界)に適応していく。
感情的でないこのキャラクターが世界のありえない常識と残酷さをスルスルと読ませてくる。
飲みやすい劇薬。
SNSで発言すれば炎上するし、直接的に論じようもんなら著者が正気とは思えないだろう。
SFとして突拍子もない世界観を作って物語で描いてはいるが、今生きてる社会のジェンダーや差別の問題であり、世界観を作らなければ語れないことなのが劇薬たらしめている。
外出予定だったのにやめたもん。上巻読んでかなり心削られました。


