
くりこ
@kurikomone
2025年12月28日
物語とトラウマ
岩川ありさ
まだ読んでる
p.276
原発の詩「水ヲ下サイ」(原民喜)をこの本で、あらためて読む。
大人になって読むとやっぱり印象が違う。オーオーオーオーという擬音語、ニンゲンノウメキという言葉は、深く傷つきすぎて文字通り言葉を奪われていること
戦争という暴力は、街を破壊するだけではなく、人間の内面まで破壊しつくしてしまう。
p.285
ジャックデリダの言葉が印象にのこった。
「幽霊たちとの面談=維持、交際、仲間ずきあいのなかで、幽霊たちとの交流なき交流のなかで、幽霊とともに生きることを学ぶ=教えること」
「亡霊的な別の誰かは我々をまなざしており、われわれはそのものによって眼差さえているのを感じている」
私は、亡くなった知り合いや家族は死んだ後も、私の内に生きているという感覚がある。何らかの暴力で命を落としてしまった人のことを本で知ると、その人達も私の内側を生きる。だから、私は一人で生きているのではなくて、沢山の死人とともに生きている。
デリダの言うところの、「幽霊とともに生きる」から、彼らに応答しなければならないと思うし、それが命のバトンを受け継ぐということだと思う
