
よろこびイサンディ
@yorocobi_isandy
2025年12月28日
西洋哲学史
熊野純彦
読んでる
日本の戦後哲学史の巨人である廣松渉氏に師事した熊野純彦氏が、本作の著者である。
著者への至極勝手な尊敬の念から、読むことなく仰ぎ見ていたけれど、西洋哲学史への知識の必要に駆られたのをいいことに読了に向かって読み進めている。
難渋な文章との評の多い師とは対照的であり、読み易いと思う。
或いは幅広い読者層を想定している新書という判型であることも、いくらか影響しているかもしれない。
難解な概念への説明に対しては、必ず言い換えや例示が着いてまわる。
良心的な文章と言っていいと思う。
上巻の半分くらいに差し掛かったけれど、未だアリストテレスの説明をしている。
「西洋哲学史はプラトンに対する膨大な脚注である」とは、20世紀初頭の哲学者であるホワイトヘッドの言だと聞いている。
それを踏まえれば、上下巻で構成される本作の上巻においては必要な分量なのかもしれない。
年の瀬も押し迫った時期での読書であり、今年中には読了を迎えたい。
